くらしきコンサート

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2017/01/10

大原れいこ「第75回山陽新聞賞・文化功労」受賞決定

長年テレビディレクターとして音楽ドキュメンタリーをはじめとする新企画の番組を数多く手がけ高い評価を受けてきたことや、昨年100回を迎えたくらしきコンサートの活動により地方発の文化振興に大きな貢献を果たしたことが認められ、栄えある「第75回山陽新聞賞・文化功労」を大原れいこが受賞することとなりました。
これもひとえにくらしきコンサートを支え応援してくださった皆様のお力の賜物と、心より感謝申し上げます。

2017年1月3日付 山陽新聞朝刊に掲載された関連記事をご紹介します。

山陽新聞賞 文化功労
プロデューサー 大原れいこ(81) 東京都港区(倉敷市出身)
「郷里に一流の音楽を」

1983年創設の音楽プロモート会社くらしきコンサート(倉敷市)代表。昨夏に節目の100回に到達した主催公演でウィーン・フィル、小澤征爾といった地方では異例の一流を招いてきた。支援者の協力で地元中高生を無料招待し、音楽文化の裾野も広げる。
原点は、今も活躍するテレビ界にある。学習院大、英国留学を経てTBSでは報道畑。71年に移ったテレビマンユニオンで「人生を決めた」音楽番組「オーケストラがやって来た」に出合い、10年超の長寿番組に育てた。
音楽ドキュメンタリーなどでも受賞を重ねたが、放送用に編集した音に限界も感じた。「生の音楽を手掛けたい」。その地に郷里を選んだのは、大原美術館(同市)でギャラリーコンサートの先駆けに取り組んだ実業家で父の故・大原總一郎氏の夢でもあったから。
「続けてこられたのは文化の“消化力”に優れた地元の聴衆のおかげ」。生後すぐ東京に移り住み、倉敷の記憶は疎開した戦時下のものが大半だが、父の影響か「思い出の中の街には音楽が流れている」。その音を鳴らし続ける。
(山陽新聞文化部 稲垣心也)

くらしきコンサート代表 大原れいこ