くらしきコンサート

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2016/03/22

くらしきコンサートを彩る舞台花 その26

日一日と春の訪れを感じるこの日、ヴッパータール響の公演から5年ぶりに指揮者の上岡敏之さんが倉敷にやってきました。今回率いるのは新日本フィル、こちらは30数年前に小澤さんと共にくらしきコンサートに登場して以来です。メンバーもすっかり若返り、当時を知る人はごくわずかとなりましたが、新日本フィルの舞台監督さんはその当時アルバイトで手伝ったとなつかしそうに振り返られました。

上岡さんは、この度、新日本フィルの新しい音楽監督に就任が決まり、そのお披露目としておこなわれることになった特別ツアー。前日の東京公演では、大好評でブラボーの嵐だったとか。倉敷公演への期待もさらに高まります。

彼らを舞台で迎えたのは、春の花々たちでした。雪柳とコデマリは白い雪のよう。
それらを割って飛び出してきたように、色とりどりのチューリップが元気いっぱいに生けこまれています。このチューリップを見ていると、上岡さんの躍るような指揮ぶりと重なって見えてきませんか?

そして、終わってみれば、上岡さんによる新生新日本フィルは、期待以上の演奏で会場を魅了しました。マーラーの後はいつまでも歓声が続き、上岡さんのマジックのような指揮から生まれるピアニシシモからフォルテッシモまでの幅広く、クリアな音色がとても印象的でした。

気迫と喜びにあふれた当夜の演奏と、春の息吹を鮮やかに感じさせる、舞台花の絶妙の取り合わせに、改めて「すみれ花店」の高橋さんの技に感心してしまった次第です。

花材は次の通りです。

雪柳
コデマリ
チューリップ

上岡さんの指揮と重なる、踊るようなチューリップたち。

開演を待ち望む、静かなひととき。

気持ちも温かくなる、春の花々。