ニュース 一覧へ戻る 2015/04/06 第139回大原美術館ギャラリーコンサート ご来場ありがとうございました GALLERY CONCERT 4月4日(土)に第139回大原美術館ギャラリーコンサート「アレクサンドル・メルニコフ ピアノ・リサイタル」が開催されました。アンコール曲のご紹介です。 第139回大原美術館ギャラリーコンサート 「アレクサンドル・メルニコフ ピアノ・リサイタル」 出演 アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ) ■日 時 2015年4月4日(土) 18時30分開演 ■会 場 大原美術館 本館2階ギャラリー ■曲 目 スクリャービン:ピアノ・ソナタ 第2番 嬰ト短調 「幻想ソナタ」op.19 スクリャービン:ピアノ・ソナタ 第3番 嬰ヘ短調 op.23 スクリャービン:ピアノ・ソナタ 第9番 「黒ミサ」op.68 ドビュッシー:前奏曲集 第2巻 ■アンコール曲 スクリャービン:2つの詩曲 op.32 ショパン:24の前奏曲より 第3曲 ト長調 前回の出演(2007年)からラブコールを送り続けて7年半、ようやくメルニコフ再演が叶いました。美術館前の桜も満開でお出迎えです。 このたび東京・上野で開かれた「リヒテル生誕100年記念公演」での熱演が話題になる中、ツアー最後となる倉敷では、メルニコフ得意のスクリャービン、そして本人の希望でもあったドビュッシーを披露してくれました。日本ツアーでは5つのリサイタルのプログラムがすべて違っていて、とても大変そうです。倉敷へ着くやいなや大好きなおうどんもパスして、練習室のピアノから片時も離れようとしません。もう5分練習したいというメルニコフをなだめながら、美術館まで徒歩で移動。開館を待つお客様の横を抜けての会場入りとなりました。 会場では、前回彼が絶賛したベヒシュタインのピアノがお待ちかねです。日本で一番好きなピアノがこのベヒシュタインだとおっしゃっていたのだとか。光栄です。一目ピアノを見るなり、オーバーホールされたことを見抜き、いつだれがしたのか矢継ぎ早の質問がありました。修理後かえって状態が悪くなることもあるらしく、どんな評価がくだされるかと心配しましたが、完璧な仕上がりだと太鼓判を押してくれました。ここまでベヒシュタインに精通しているとは驚きです。 いざ演奏が始まるや、その音色の多彩さに息をのみました。スクリャービンってこんなに素晴らしい作曲家だったのかと、CDで聴いていた曲とはまるで別ものです。休憩後のドビュッシーはさらに幻想的で、宝石のようにきらきら音が輝いているのが目に見えるようです。 メルニコフが弾くと、このベヒシュタインは、今まで聴かせたことのない音で応えるのでした。 万雷の拍手でステージに戻り、アンコール曲として、スクリャービンとショパンを披露。こんな奇跡のような素晴らしい演奏を、印象派の名画に囲まれて味わうことができた当夜のお客様は本当に幸運でした。 終演後メルニコフは、地元の居酒屋さんで瀬戸内の新鮮な魚料理に舌鼓をうち、これまで訪れた日本各地の演奏地のことや、ベヒシュタインの構造についてなど、熱っぽく語ってくれました。次は冬の北海道にぜひ行ってみたいのだそうです。 近いうちに必ずまた倉敷で演奏してくださることをお願いし、雨の中を見送りました。 ♪次回ギャラリーコンサートは6月10日(水) 第140回大原美術館ギャラリーコンサート 「第3回東京国際ヴィオラコンクール入賞記念ガラ・コンサート」です。 ご来場をお待ちいたしております。 アンコールはスクリャービンとショパン。ショパンは前回のプログラムでも演奏された「24の前奏曲」から。 終演後のサイン会。たちまち行列ができました。 お客様と楽しく会話されるメルニコフ。 前の記事 次の記事
4月4日(土)に第139回大原美術館ギャラリーコンサート「アレクサンドル・メルニコフ ピアノ・リサイタル」が開催されました。アンコール曲のご紹介です。
第139回大原美術館ギャラリーコンサート
「アレクサンドル・メルニコフ ピアノ・リサイタル」
出演
アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ)
■日 時 2015年4月4日(土) 18時30分開演
■会 場 大原美術館 本館2階ギャラリー
■曲 目
スクリャービン:ピアノ・ソナタ 第2番 嬰ト短調 「幻想ソナタ」op.19
スクリャービン:ピアノ・ソナタ 第3番 嬰ヘ短調 op.23
スクリャービン:ピアノ・ソナタ 第9番 「黒ミサ」op.68
ドビュッシー:前奏曲集 第2巻
■アンコール曲
スクリャービン:2つの詩曲 op.32
ショパン:24の前奏曲より 第3曲 ト長調
前回の出演(2007年)からラブコールを送り続けて7年半、ようやくメルニコフ再演が叶いました。美術館前の桜も満開でお出迎えです。
このたび東京・上野で開かれた「リヒテル生誕100年記念公演」での熱演が話題になる中、ツアー最後となる倉敷では、メルニコフ得意のスクリャービン、そして本人の希望でもあったドビュッシーを披露してくれました。日本ツアーでは5つのリサイタルのプログラムがすべて違っていて、とても大変そうです。倉敷へ着くやいなや大好きなおうどんもパスして、練習室のピアノから片時も離れようとしません。もう5分練習したいというメルニコフをなだめながら、美術館まで徒歩で移動。開館を待つお客様の横を抜けての会場入りとなりました。
会場では、前回彼が絶賛したベヒシュタインのピアノがお待ちかねです。日本で一番好きなピアノがこのベヒシュタインだとおっしゃっていたのだとか。光栄です。一目ピアノを見るなり、オーバーホールされたことを見抜き、いつだれがしたのか矢継ぎ早の質問がありました。修理後かえって状態が悪くなることもあるらしく、どんな評価がくだされるかと心配しましたが、完璧な仕上がりだと太鼓判を押してくれました。ここまでベヒシュタインに精通しているとは驚きです。
いざ演奏が始まるや、その音色の多彩さに息をのみました。スクリャービンってこんなに素晴らしい作曲家だったのかと、CDで聴いていた曲とはまるで別ものです。休憩後のドビュッシーはさらに幻想的で、宝石のようにきらきら音が輝いているのが目に見えるようです。
メルニコフが弾くと、このベヒシュタインは、今まで聴かせたことのない音で応えるのでした。
万雷の拍手でステージに戻り、アンコール曲として、スクリャービンとショパンを披露。こんな奇跡のような素晴らしい演奏を、印象派の名画に囲まれて味わうことができた当夜のお客様は本当に幸運でした。
終演後メルニコフは、地元の居酒屋さんで瀬戸内の新鮮な魚料理に舌鼓をうち、これまで訪れた日本各地の演奏地のことや、ベヒシュタインの構造についてなど、熱っぽく語ってくれました。次は冬の北海道にぜひ行ってみたいのだそうです。
近いうちに必ずまた倉敷で演奏してくださることをお願いし、雨の中を見送りました。
♪次回ギャラリーコンサートは6月10日(水)
第140回大原美術館ギャラリーコンサート
「第3回東京国際ヴィオラコンクール入賞記念ガラ・コンサート」です。
ご来場をお待ちいたしております。
アンコールはスクリャービンとショパン。ショパンは前回のプログラムでも演奏された「24の前奏曲」から。
終演後のサイン会。たちまち行列ができました。
お客様と楽しく会話されるメルニコフ。