くらしきコンサート

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2015/03/09

くらしきコンサートを彩る舞台花 その24

大原邸・有隣荘、大原美術館中庭を会場にオスト展が華やかに開催される中、3月5日(木)「堀米ゆず子 J.S.バッハ/ブラームス プロジェクト」が倉敷市芸文館で行われました。奇しくも堀米さんとオストさんは同じベルギー、ブリュッセル在住です。20年ほど前に一度会ったこともあるのだとか。さらに堀米さんは大勢のベルギー人が美観地区にいることにとても驚いていました。(一目でベルギー人とわかるそうです)
倉敷公演はツアー初日とあって、メンバーはそれぞれ前日に海外、国内のホームベースから集合したばかり。オスト展を横目に、本番に備えリハーサルに余念がありませんでした。

当日、ステージに生けられたのは、春の訪れを告げる色とりどりの花々です。イメージは、白、黄色、ピンク、様々な色の花が一斉に咲くという東北の春。雪柳、レンギョウ、桜、モクレン、チューリップが思い思いに枝を広げ、春のメロディーを奏でているようです。そしてその周りを縁取るようにおどる枝は、今にも芽吹こうとする柳。倉敷美観地区といえば、倉敷川河畔の柳を思い浮かべる方も多いでしょう。今回も舞台花を生けてくださった「すみれ花店」高橋洋子さんのアイデアで、花材に加えられました。花々のみごとなハーモニーが、名手たちの演奏と相まって、ひと足早い春の喜びに満ち溢れたステージとなりました。

堀米さんのお話によると、今回プログラムの六重奏と二重奏の曲に選ばれた「ト長調」という調性は、早春の湿っぽく湧き上がってくるような「もやもや」とした雰囲気を感じさせるのだそうです。まさにこの舞台花にぴったりではないでしょうか。

ご来場いただきました皆様のもとに、ひと足早く春のときめきをお届けいたしました。

花材は次の通りです。


モクレン

青もじ
レンギョウ
雪柳
ナルコユリ
アルストロメリア
スプレーバラ
チューリップ
スイトピー
ビバーナム
ミモザアカシア

繊細な花々が咲き乱れる春の風景です。

桜、柳、レンギョウからバラ、チューリップまで、13種類もの花材が使われています。

舞台上手からステージを見守る花々。