くらしきコンサート

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2014/02/17

第134回大原美術館ギャラリーコンサート ご来場ありがとうございました

2月15日(土)に第134回大原美術館ギャラリーコンサート「ホルショフスキ・トリオ」が開催されました。アンコール曲のご紹介です。

第134回大原美術館ギャラリーコンサート
「ホルショフスキ・トリオ」

出演
ジェシー・ミルス(ヴァイオリン)
ラーマン・ラマクリシュナン(チェロ)
相沢吏江子(ピアノ)

■日 時  2014年2月15日(土) 18時30分開演

■会 場  大原美術館 本館2階ギャラリー

■曲 目
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲 第5番 ニ長調 op.70-1「幽霊」
サン=サーンス:ピアノ三重奏曲 第1番 ヘ長調 op.18
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲 第3番 ヘ短調 op.65

■アンコール曲
シューベルト:ピアノ三重奏曲 第2番 変ホ長調 op.100,D929 より 第3楽章 スケルツァンド

20世紀の偉大なピアニストのひとり、ホルショフスキ(1892-1993)の名を冠したニューヨーク生まれのピアノ・トリオが、倉敷を皮切りに初来日のツアーをスタートさせました。
カーティス音楽院でホルショフスキ最後の弟子となったピアニストの相沢吏江子さんと、彼女のパートナーでもあり2度グラミー賞にノミネートされたヴァイオリニストのミルスさん、そしてミルスさんの長年の音楽仲間でダイダロス弦楽四重奏団の創立メンバーのチェリスト、ラマクリシュナンさんが、2011年に未亡人の賛同と支援を得て結成した若いトリオです。3人の友情と磨き抜かれた技術は、3つの楽器が織りなす美しい調和を、時にユーモアを効かせつつ熱情や深い詩情で見事に表現し、名画のギャラリーに、ひと足早くあたたかな春の息吹を運んできたようでした。

演奏されることが少ないサン=サーンスのピアノ三重奏曲を取り上げた理由については、ステージに立った相沢さんから説明がありました。
師のホルショフスキが若い頃にサン=サーンスと親交があり、そのことにインスピレーションを受けたとか。愛弟子が演奏に込めた思いをお客様と分かち合う、ライブならではの素晴らしいひとときを、天国の師もきっと喜んでいたのではないでしょうか。

また当夜は特別に1階展示室横で、休憩時間にホルショフスキのビデオ映像をご紹介させていただきました。97歳の時に収録されたカーネギーホールでの演奏です。師弟の音色が重なり合い、今この場所で音楽の魂が受け継がれていることを実感できる、貴重な公演となりました。
このところ各地で例年にない雪の影響が伝えられ、倉敷も厳しい冷え込みが続いていましたが、お寒い中ご来場下さいました皆様に、心より御礼を申し上げます。

♪次回ギャラリーコンサートは4月6日(日)
第135回大原美術館ギャラリーコンサート
「デュオ・リサイタル マキシミリアン・ホルヌング(チェロ)&河村尚子(ピアノ)」です。
ご来場をお待ちいたしております。

アンコールに応えてシューベルトを演奏。生き生きとしたアンサンブルを最後まで楽しませてくれました。