くらしきコンサート

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2013/11/12

くらしきコンサートを彩る舞台花 その22

深まりゆく秋の夕べ、くらしきコンサート創立30周年記念の公演「パーヴォ・ヤルヴィ指揮/パリ管弦楽団」が晴れやかに開催されました。

オーケストラメンバーの衣裳は、フランスのデザイナー、ジャン=ルイ・シェレルによるもの。彼らがステージに登場するだけで、パリの華やかさが匂い立つようです。なんとふと見えた男性の上着は裏地が真っ赤でした。

いよいよ演奏が始まるや、その第1音から何もかもが違っていました。柔らかく、きらきら輝く天国にいるようなその音色、「華麗なるサウンド」とはまさにこのことだったのかと思わず納得させられます。想像をはるかに超えた音の美しさに圧倒され、心奪われたひとときとなりました。

そして、ステージ下手花道には、真っ赤に色づいた紅葉が輝いています。今回は、秋をテーマに印象派の絵のような色と光をというコンセプトで、舞台花を生けてくださいました。
いかがでしょうか。色とりどり、形も様々な花材が造り上げるなんと贅沢で華やかな空間。
パリ管のサウンドの華麗さに負けずとも劣らない、幻想的な美しさではないでしょうか。

終演後は、演奏の素晴らしさに圧倒されたお客様総立ちでのカーテンコールとなりました。
これほどまでの感動と幸福感に満ちた演奏会を、創立30周年の節目に迎えられたことを、会場にご来場くださった皆様、これまで支えてくださった皆様に心から感謝申し上げたいと思います。
もちろん、パリ管メンバーにとっても、日本ツアー最終公演となった倉敷の聴衆の素晴らしさ、ホールの素晴らしさは深く印象に残ったようです。

今回生けて下さったのは、地元「すみれ花店」の高橋洋子さんです。
次回の作品もお楽しみに。

使われた花材は次の通りです。

サンザシ
つる梅
もみじ
ふうせんとうわた
野ばらの実
クリスマスブッシュ
糸菊(赤・黄)
りんどう
ピンポンマム(白・黄)

華麗な花々の饗宴。幻想的です。

赤い実はまるで宝石のようです。

スポットを浴びて赤い炎のように輝く舞台花