ニュース 一覧へ戻る 2013/04/22 第131回大原美術館ギャラリーコンサート ご来場ありがとうございました GALLERY CONCERT 4月20日(土)に第131回大原美術館ギャラリーコンサート「春の夕べ ~ブラームスはお好き?~」が開催されました。アンコール曲のご紹介です。 第131回大原美術館ギャラリーコンサート 「春の夕べ ~ブラームスはお好き?~」 出演 小林 真理(メゾソプラノ) アレクサンデル・ソモフ(チェロ) ミッシェル・ベナイエム(ピアノ) ■日 時 2013年4月20日(土) 18時30分開演 ■会 場 大原美術館 本館2階ギャラリー ■曲 目 <オール・ブラームス・プログラム> メロディのように Op.105-1 墓地にて Op.105-4 まどろみはいよいよ浅く Op.105-2 チェロ・ソナタ 第1番 ホ短調Op. 38 バラードOp.10 より 1.ニ短調 2.ニ長調 〔ピアノ・ソロ〕 あの下の谷では 4つの厳粛な歌 Op.121 2つの歌 Op.91 ■アンコール曲 マスネ:エレジー プーランク:愛の小径 春の冷たい雨で一気に冷え込んだあいにくの天気でしたが、大原美術館の正門前には、雨の中、早くからお客様が列をつくり、開場時間まで本館1階の展示室で並んでお待ちいただくほどでした。 ギャラリーコンサート3回目の出演、フランスで活躍するメゾソプラノ歌手・小林真理さんが、ストラスブールの音楽院で教鞭を執っている音楽仲間のチェリスト、ピアニストとともに披露した今回のブラームス特集は、歌曲のみならず、チェロやピアノの“ブラームス節”もじっくりと楽しめる内容。改めてこの作曲家の魅力にふれるひとときとなりました。 ブラームスは一時期、女声合唱団の指揮者をしていたことがあり、生涯を通じて声楽曲を数多く残したことは注目すべき点です。歌の呼吸が多くの器楽作品にも反映しているのだとすれば、それもまた彼の音楽の心地良さを裏付ける理由なのかもしれません。 情感たっぷりに歌われるのは、誰の胸にも覚えのある慕情、あるいはブラームス自身の深い信仰――さらには自然の息吹との交感も、音楽の懐をいっそう豊かにしていると言っていいでしょう。 自然をこよなく愛したブラームスの作品は、どこか日本人の自然観に重ねやすいところがあるようで、春の嵐を思わせるダイナミックな響きから、そよ風が草花を揺らすのどかな田園のハーモニーまで、まるでここ数日の日本の春が、音楽の中に凝縮されているように感じられたことでした。 “春の夕べ”を締めくくるアンコール曲は、フランス歌曲。失恋の哀しみを歌いながらも、人生の輝きをすくいあげ賛美する洗練された音楽はシャンソンの魂そのもの。最後のプーランクでは、心躍る洒落たメロディで会場のムードも一転、歌い終わるのを待ちきれず盛大な拍手が沸き起こっていました。 ♪次回ギャラリーコンサートは2013年5月11日(土) 第132回大原美術館ギャラリーコンサート 「バッハの生きた世界 ~古楽器の響き~」です。 ご来場をお待ちいたしております。 アンコールではフランス歌曲を。最後のプーランクは小気味よいリズムでシャンソンの風情も楽しく、会場は盛大な拍手に包まれていました。 前の記事 次の記事
4月20日(土)に第131回大原美術館ギャラリーコンサート「春の夕べ ~ブラームスはお好き?~」が開催されました。アンコール曲のご紹介です。
第131回大原美術館ギャラリーコンサート
「春の夕べ ~ブラームスはお好き?~」
出演
小林 真理(メゾソプラノ)
アレクサンデル・ソモフ(チェロ)
ミッシェル・ベナイエム(ピアノ)
■日 時 2013年4月20日(土) 18時30分開演
■会 場 大原美術館 本館2階ギャラリー
■曲 目 <オール・ブラームス・プログラム>
メロディのように Op.105-1
墓地にて Op.105-4
まどろみはいよいよ浅く Op.105-2
チェロ・ソナタ 第1番 ホ短調Op. 38
バラードOp.10 より 1.ニ短調 2.ニ長調 〔ピアノ・ソロ〕
あの下の谷では
4つの厳粛な歌 Op.121
2つの歌 Op.91
■アンコール曲
マスネ:エレジー
プーランク:愛の小径
春の冷たい雨で一気に冷え込んだあいにくの天気でしたが、大原美術館の正門前には、雨の中、早くからお客様が列をつくり、開場時間まで本館1階の展示室で並んでお待ちいただくほどでした。
ギャラリーコンサート3回目の出演、フランスで活躍するメゾソプラノ歌手・小林真理さんが、ストラスブールの音楽院で教鞭を執っている音楽仲間のチェリスト、ピアニストとともに披露した今回のブラームス特集は、歌曲のみならず、チェロやピアノの“ブラームス節”もじっくりと楽しめる内容。改めてこの作曲家の魅力にふれるひとときとなりました。
ブラームスは一時期、女声合唱団の指揮者をしていたことがあり、生涯を通じて声楽曲を数多く残したことは注目すべき点です。歌の呼吸が多くの器楽作品にも反映しているのだとすれば、それもまた彼の音楽の心地良さを裏付ける理由なのかもしれません。
情感たっぷりに歌われるのは、誰の胸にも覚えのある慕情、あるいはブラームス自身の深い信仰――さらには自然の息吹との交感も、音楽の懐をいっそう豊かにしていると言っていいでしょう。
自然をこよなく愛したブラームスの作品は、どこか日本人の自然観に重ねやすいところがあるようで、春の嵐を思わせるダイナミックな響きから、そよ風が草花を揺らすのどかな田園のハーモニーまで、まるでここ数日の日本の春が、音楽の中に凝縮されているように感じられたことでした。
“春の夕べ”を締めくくるアンコール曲は、フランス歌曲。失恋の哀しみを歌いながらも、人生の輝きをすくいあげ賛美する洗練された音楽はシャンソンの魂そのもの。最後のプーランクでは、心躍る洒落たメロディで会場のムードも一転、歌い終わるのを待ちきれず盛大な拍手が沸き起こっていました。
♪次回ギャラリーコンサートは2013年5月11日(土)
第132回大原美術館ギャラリーコンサート
「バッハの生きた世界 ~古楽器の響き~」です。
ご来場をお待ちいたしております。
アンコールではフランス歌曲を。最後のプーランクは小気味よいリズムでシャンソンの風情も楽しく、会場は盛大な拍手に包まれていました。