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2013/05/13

第132回大原美術館ギャラリーコンサート ご来場ありがとうございました

5月11日(土)に第132回大原美術館ギャラリーコンサート「バッハの生きた世界 ~古楽器の響き~」が開催されました。アンコール曲のご紹介です。

第132回大原美術館ギャラリーコンサート
「バッハの生きた世界 ~古楽器の響き~」

出演
前田りり子(フラウト・トラヴェルソ)
土倉政伸(バロック・ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ)
大井浩明(チェンバロ)

■日 時  2013年5月11日(土) 18時30分開演

■会 場  大原美術館 本館2階ギャラリー

■曲 目  <オール・J.S.バッハ・プログラム>
トリオソナタ ト長調 BWV1038
ヴァイオリンとチェンバロの為のソナタ イ長調 BWV1015
トラヴェルソとチェンバロの為のソナタ ロ短調 BWV1030
ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロの為のソナタ ニ長調 BWV1028
半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903
トリオソナタ ト長調 <オルガンの為のトリオソナタBWV525からの編曲>

■アンコール曲
J.S.バッハ:2本のフルートのためのソナタ 終楽章

ゴールデンウィークから始まった祭り「ハートランド倉敷」でひときわ賑わいを見せる美観地区。前夜からの雨で一段と緑を深めた柳が揺れる河畔では、生まれたばかりの白鳥の5羽の雛も観光客の人気を集め、思わぬ人出に出演者の皆さんもびっくり。

ギャラリーコンサートにチェンバロが登場するのは9年ぶり。古楽器にとって、湿気は大敵とあって、昨夜からの雨は悩ましい環境でしたが、午後にはようやく日差しも戻り関係者一同ほっと胸をなでおろしたのです。

今回初顔合わせとなった3名は、それぞれ本場ヨーロッパで研鑽を積んだ古楽器のスペシャリストたち。出演者のひとり倉敷出身の土倉政伸さんは、ベルギーでクイケン兄弟に師事し、20年にわたってバロックバイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバの演奏を行ってきました。
普段ベルギーでのコンサートでも行っているように、当夜もマイクを持ち、バッハの生きた時代や、それぞれの楽曲や楽器の特性について興味深いお話を聞かせてくれました。今回バッハの曲の中でもほんの数曲しか存在しない「トリオ」の曲の演奏に実際に触れることができるのは、非常に貴重な機会だったといえるでしょう。

伴奏にソロに、大きな体で華麗な演奏を披露したチェンバロの大井浩明さん。優雅なトラヴェルソの音色で会場を魅了した前田りり子さん。ヴァイオリンとヴィオラ・ダ・ガンバの2種類の楽器を弾き分け、端正で美しい音色披露した土倉政伸さん。こうして名画をバックに繰り広げられた、バロック時代の楽器の饗宴は、バッハの生きた時代さながらに、貴族のサロンのような雅な趣を堪能できる一夜となりました。

また今回は、倉敷出身のヴァイオリニスト土倉政伸さんが出演するとあって、恩師、同級生など、土倉さんにとって懐かしい顔ぶれの方々が大勢駆け付けてくれました。ベルギーに渡ってからの20年という年月を埋めるにはあまりに短いひとときでしたが、彼の成長ぶりを目の当たりにして、感動もひとしおだったことでしょう。今後のますますのご活躍が楽しみです。

♪次回ギャラリーコンサートは2013年10月12日(土)
第133回大原美術館ギャラリーコンサート
「フォルクハルト・シュトイデ ヴァイオリン・リサイタル」です。
ご来場をお待ちいたしております。

珍しい楽器と繊細な音色、演奏者が間近だからこそ、その美しさが際立ちました。

恒例終演後の食事会では、ヨーロッパでの音楽教育について話に花が咲きました。

生れたばかりの5羽のひなを見守る親鳥。美観地区春の風物詩です。