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2012/11/26

第129回大原美術館ギャラリーコンサート ご来場ありがとうございました

11月24日(土)に第129回大原美術館ギャラリーコンサート「ヨハネス・モーザー チェロ・リサイタル」が開催されました。アンコール曲のご紹介です。

第129回大原美術館ギャラリーコンサート
「ヨハネス・モーザー チェロ・リサイタル」

出演
ヨハネス・モーザー (チェロ)
高橋礼恵(ピアノ)

■日 時  2012年11月24日(土) 18時30分開演

■会 場  大原美術館 本館2階ギャラリー

■曲 目<オール・ベートーヴェン・プログラム>
チェロ・ソナタ 第1番 へ長調 op.5-1
チェロ・ソナタ 第2番 ト短調 op.5-2
チェロ・ソナタ 第3番 イ長調 op.69

■アンコール曲
ベートーヴェン : チェロ・ソナタ 第4番 より フィナーレ
サン=サーンス : 白鳥

2年前の登場で好評をいただいたチェリスト、ヨハネス・モーザーさんのアンコール公演。前回と同じパートナー高橋礼恵さんのピアノで、ベートーヴェンのチェロ・ソナタ3曲が演奏されました。
チェロとピアノそれぞれが自分の声を奏でつつ、時折すっと身を引いて相手の旋律を浮かび上がらせ、呼応して歌い交わしていくお二人のベートーヴェンは、リラックスして知的なやり取りを楽しむ“大人の会話”そのもの。ひとつひとつの音にも多彩なニュアンスをこめていたモーザーさんのチェロが、以前に増してやわらかく響いていたことは新鮮な発見でした。
お二人の熱演に拍手はやまず、アンコールでは引き続きベートーヴェンのチェロ・ソナタから、第4番のフィナーレが。東京(18日)でベートーヴェンのソナタ全曲公演を成功させたあとだけに、「この続きは倉敷でもいつかまた」と言わんばかりの笑顔がうれしい選曲でした。
そして最後のアンコール・ピースは、2年前の時と同じ『白鳥』がゆったりと流れ、(美術館前の倉敷川を実際に泳いでいる)白鳥の面影が晩秋の夜の帳に重なって、幻想的な余韻を残していきました。

なお、当夜のモーザーさんの使用楽器は「グァルネリ1694年製」。歳月に磨かれた名器ならではの、ふくよかな音色を堪能した一夜でした。

♪次回ギャラリーコンサートは2013年3月9日(土)
第130回大原美術館ギャラリーコンサート
「宮本益光(バリトン)&鵜木絵里(ソプラノ)~日本の唱歌~」です。
ご来場をお待ちいたしております。

ベートーヴェンのソナタを熱演

鳴りやまない拍手に笑顔でこたえるモーザーさんと高橋さん