くらしきコンサート

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2012/11/12

終演後、サイン会がおこなわれました。

「フィガロ」の序曲で幕を開けたモーツァルト・ナイト。
小菅さんのピアノによる協奏曲「戴冠式」のあと、ソリスト・アンコールで演奏されたのは、シューマンの小品でした。「子供の情景」から、終曲「詩人は語る」。モーツァルトのまばゆい音色がまだ余韻のように漂うホールを、ピアノの幻想的な響きが穏やかに流れていきます。眠りについた子供が夢の世界へ入っていく光景――それは子供のような無邪気なハートをもっていたモーツァルトへの、静かなオマージュのようでした。
後半は、マエストロがオーボエと指揮を兼ねる注目のオーボエ協奏曲。天下一品のオーボエの旋律が明るく浮かび上がって、軽やかなモーツァルトの世界がふたたび美しいパノラマを描き出します。そしてモーツァルト三大交響曲のひとつ、ト短調シンフォニーでプログラムを締めくくり、アンコールには交響曲「プラハ」から最終楽章が演奏されました。
今回のツアー・メンバーですでにレコーディングもおこない、カメラータと一緒に音楽をつくりあげてきたシェレンベルガーさんと小菅さん。家族のような絆から生まれた演奏ならではの、信頼と愛情にあふれたモーツァルトでした。

終演後のサイン会は、長い列ができました。
カーテンコールにこたえて何度もステージに呼び戻されていた小菅さんに、感激を伝えながら興奮の面持ちで握手を交わすファンの方。
そしてこの日、新聞朝刊で地元岡山フィルの首席指揮者就任、というビッグニュースが伝えられたマエストロには、お客様からもお祝いの言葉が寄せられていました。

持参した楽器ケースにサインを求める方も

女子学生と笑顔で記念写真に応じる気さくなマエストロ