水戸室内管弦楽団のソリストとして倉敷のステージにも登場し、聴衆を魅了した宮田大さん。あいにく小澤さんは体調不良のため倉敷では共演は果たせませんでしたが、リハーサルから水戸・東京でのコンサートを通じて小澤さんから受け取った音楽のメッセージを、宮田さんは素晴らしい演奏とともに見事に伝えてくれました。
さかのぼること1年前、宮田大さんの本格デビューを期して、小澤さんは自らがタクトを振る公演のソリストとして彼を起用しました。予定していた曲は、ハイドン「チェロ協奏曲」。ところが、直前になって小澤さんは体調を崩し、公演は急きょキャンセルに。病床のマエストロはすぐ、宮田さんに電話をし、「来年は必ずやるから、待っていてください」と伝えたのです。
小澤征爾さんが大切に見守る若きチェリスト宮田大さんと交わした“約束”。今年1月、2人が共演を果たすコンサートまでのドキュメンタリーです。
番組プロデューサーはくらしきコンサート代表でもある大原れいこです。どうぞご覧ください。

■■小澤征爾さんと音楽で語った日　～チェリスト・宮田大・２５歳～
ナレーション／斉藤由貴

【BS朝日】３月１０日（土）午後７：００～８：５４

宮田 大（チェロ）