ニュース 一覧へ戻る 2012/06/07 第127回大原美術館ギャラリーコンサート ご来場ありがとうございました GALLERY CONCERT 6月6日(土)に第127回大原美術館ギャラリーコンサート「第2回東京国際ヴィオラコンクール入賞記念ガラ・コンサート」が開催されました。アンコール曲のご紹介です。 第127回大原美術館ギャラリーコンサート 「第2回東京国際ヴィオラコンクール入賞記念ガラ・コンサート」 出演 今井信子(ヴィオラ) フランソワ・キリアン(ピアノ) ウェンティン・カン(第2回東京国際ヴィオラコンクール第1位) バーバラ・ブントロック(同第2位) 牧野葵美(同第3位) ■日 時 2012年6月6日(水) 18時30分開演 ■会 場 大原美術館 本館2階ギャラリー ■曲 目 ブラームス(トーマス・リーブル編曲):ヴィオラ・ソナタ ト長調 (原曲:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト長調 作品78「雨の歌」) 【演奏】今井信子(ヴィオラ)/フランソワ・キリアン(ピアノ) リゲティ:無伴奏ヴィオラ・ソナタ より 第1楽章、第6楽章 【演奏】第3位入賞者 牧野葵美(ヴィオラ) 細川俊夫:哀歌-東日本大震災の犠牲者に捧げる- ヴィオラ独奏のための≪第2回東京国際ヴィオラコンクール委嘱作品≫ 【演奏】第3位入賞者 牧野葵美(ヴィオラ) J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第5番 ハ短調 BWV1011 より プレリュード、サラバンド、ジーグ 【演奏】第2位入賞者 バーバラ・ブントロック(ヴィオラ) シューマン:アダージョとアレグロ 作品70 【演奏】第2位入賞者 バーバラ・ブントロック(ヴィオラ)/フランソワ・キリアン(ピアノ) ヒンデミット:ヴィオラ・ソナタ 作品25-4 【演奏】第1位入賞者 ウェンティン・カン(ヴィオラ)/フランソワ・キリアン(ピアノ) ■アンコール曲 成田為三(エミール・ルドマーニ編曲):浜辺の歌 4日前に最終審査を終えたばかりの東京国際ヴィオラコンクール上位入賞者3名と、審査委員長でもある国際的なヴィオラ奏者 今井信子さんをお迎えし、大原美術館の名画が見守るステージで、お披露目のガラ・コンサートがおこなわれました。 今井さんのブラームスで始まったコンサートは、やわらかく豊潤なヴィオラの響きが会場を和ませ、このあと順次登場する入賞者たちへの期待をふくらませます。 まず、第3位の牧野葵美(まきの・きみ)さん(大阪出身・25歳)が、ソロで2曲披露。音色の表現力が問われる非常に内省的な現代曲を、緊張感を保って見事に演奏し、濃密な空気感を生み出していました。 続いては、第2位のバーバラ・ブントロックさん(ドイツ出身・30歳)によるバッハの無伴奏曲とシューマン。バッハは原曲のチェロ同様、深い潮流を思わせる豊かな響きがとても印象的。ロマンティックなシューマンでは、ヴィオラの音色が独特の憂いを漂わせ、いっそう旋律の美しさを引き立たせているようでした。 そして最後はコンクール第1位のウェンティン・カンさん(中国出身・24歳)が、ヒンデミットのソナタを熱演。ヴィオラ奏者でもあったヒンデミットならではの、まさにヴィオラの美質がたっぷり詰まった作品。若い奏者のはつらつとしたエネルギーが音楽とひとつになって、ヴィオラのいぶし銀の輝きを鮮烈に伝えてくれる演奏でした。 鳴りやまない喝采にこたえ、最後に今井さんを交えて全員の合奏で演奏されたのは、日本唱歌「浜辺の歌」。 彼女たちをサポートしたキリアン氏のピアノがこのアンコール曲でも美しい存在感で響く中、ベテランと若手による4本のヴィオラのハーモニーは、心が親密に通い合う室内楽の喜びにあふれ、会場を爽やかな感動で包み込んでいました。 これからそれぞれの道を歩み世界へ羽ばたいていく若い演奏家たちに、あたたかい拍手を送ってくださいましたご来場の皆様、ありがとうございました。 ♪次回ギャラリーコンサートは2012年10月6日(土) 第128回大原美術館ギャラリーコンサート 「岡田博美 ピアノ・リサイタル」です。 ご来場をお待ちいたしております。 アンコールにこたえて全員でヴィオラ合奏(左から今井信子、バーバラ・ブントロック、ウェンティン・カン、牧野葵美) 前の記事 次の記事
6月6日(土)に第127回大原美術館ギャラリーコンサート「第2回東京国際ヴィオラコンクール入賞記念ガラ・コンサート」が開催されました。アンコール曲のご紹介です。
第127回大原美術館ギャラリーコンサート
「第2回東京国際ヴィオラコンクール入賞記念ガラ・コンサート」
出演
今井信子(ヴィオラ)
フランソワ・キリアン(ピアノ)
ウェンティン・カン(第2回東京国際ヴィオラコンクール第1位)
バーバラ・ブントロック(同第2位)
牧野葵美(同第3位)
■日 時 2012年6月6日(水) 18時30分開演
■会 場 大原美術館 本館2階ギャラリー
■曲 目
ブラームス(トーマス・リーブル編曲):ヴィオラ・ソナタ ト長調 (原曲:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト長調 作品78「雨の歌」)
【演奏】今井信子(ヴィオラ)/フランソワ・キリアン(ピアノ)
リゲティ:無伴奏ヴィオラ・ソナタ より 第1楽章、第6楽章
【演奏】第3位入賞者 牧野葵美(ヴィオラ)
細川俊夫:哀歌-東日本大震災の犠牲者に捧げる- ヴィオラ独奏のための≪第2回東京国際ヴィオラコンクール委嘱作品≫
【演奏】第3位入賞者 牧野葵美(ヴィオラ)
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第5番 ハ短調 BWV1011 より プレリュード、サラバンド、ジーグ
【演奏】第2位入賞者 バーバラ・ブントロック(ヴィオラ)
シューマン:アダージョとアレグロ 作品70
【演奏】第2位入賞者 バーバラ・ブントロック(ヴィオラ)/フランソワ・キリアン(ピアノ)
ヒンデミット:ヴィオラ・ソナタ 作品25-4
【演奏】第1位入賞者 ウェンティン・カン(ヴィオラ)/フランソワ・キリアン(ピアノ)
■アンコール曲
成田為三(エミール・ルドマーニ編曲):浜辺の歌
4日前に最終審査を終えたばかりの東京国際ヴィオラコンクール上位入賞者3名と、審査委員長でもある国際的なヴィオラ奏者 今井信子さんをお迎えし、大原美術館の名画が見守るステージで、お披露目のガラ・コンサートがおこなわれました。
今井さんのブラームスで始まったコンサートは、やわらかく豊潤なヴィオラの響きが会場を和ませ、このあと順次登場する入賞者たちへの期待をふくらませます。
まず、第3位の牧野葵美(まきの・きみ)さん(大阪出身・25歳)が、ソロで2曲披露。音色の表現力が問われる非常に内省的な現代曲を、緊張感を保って見事に演奏し、濃密な空気感を生み出していました。
続いては、第2位のバーバラ・ブントロックさん(ドイツ出身・30歳)によるバッハの無伴奏曲とシューマン。バッハは原曲のチェロ同様、深い潮流を思わせる豊かな響きがとても印象的。ロマンティックなシューマンでは、ヴィオラの音色が独特の憂いを漂わせ、いっそう旋律の美しさを引き立たせているようでした。
そして最後はコンクール第1位のウェンティン・カンさん(中国出身・24歳)が、ヒンデミットのソナタを熱演。ヴィオラ奏者でもあったヒンデミットならではの、まさにヴィオラの美質がたっぷり詰まった作品。若い奏者のはつらつとしたエネルギーが音楽とひとつになって、ヴィオラのいぶし銀の輝きを鮮烈に伝えてくれる演奏でした。
鳴りやまない喝采にこたえ、最後に今井さんを交えて全員の合奏で演奏されたのは、日本唱歌「浜辺の歌」。
彼女たちをサポートしたキリアン氏のピアノがこのアンコール曲でも美しい存在感で響く中、ベテランと若手による4本のヴィオラのハーモニーは、心が親密に通い合う室内楽の喜びにあふれ、会場を爽やかな感動で包み込んでいました。
これからそれぞれの道を歩み世界へ羽ばたいていく若い演奏家たちに、あたたかい拍手を送ってくださいましたご来場の皆様、ありがとうございました。
♪次回ギャラリーコンサートは2012年10月6日(土)
第128回大原美術館ギャラリーコンサート
「岡田博美 ピアノ・リサイタル」です。
ご来場をお待ちいたしております。
アンコールにこたえて全員でヴィオラ合奏(左から今井信子、バーバラ・ブントロック、ウェンティン・カン、牧野葵美)