くらしきコンサート

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2012/01/30

小澤征爾さんから届いた、サイン入りメッセージ!

小澤征爾さんが来られなくなり、「指揮者なし」で行われた「水戸室内管弦楽団」倉敷公演に、小澤征爾さんから特別にメッセージをいただきました。
かつて、バッハ生誕300年記念の年に行われた「小澤征爾とバッハをうたう」(85年)で地元倉敷・岡山の皆さんとも縁の深い小澤征爾さんは、今回倉敷に来られることを大変楽しみにしてくださっていました。最後まで体力の回復につとめて、倉敷公演に意欲を燃やされていたとうかがっています。
公演前日、その小澤さんから「倉敷のみなさまへ」というメッセージをいただき、公演会場でも掲示いたしましたので、改めてここにご紹介させていただきます。しかも、特別に直筆のサイン入りです。このような長文のコメントを出すことはめったにされない小澤さんなのだとか。その温かいお気持ちに心から感謝申し上げます。

倉敷のみなさまへ

私にとって最高の仲間である水戸室内管のみんなと、一緒に音楽ができると楽しみにしておりましたが、年始より風邪のため体調が万全ではない状態で16日からのリハーサルに入ったため、自分でも考えられないほどエネルギーを消耗し、水戸の2回目の公演と足利公演の指揮をする事が出来ませんでした。
今回、久しぶりに倉敷の皆様にお会いできるのを楽しみにしておりましたが、
それもかなわぬ事となりました。しかし、私が参加出来たリハーサルと公演を通して、水戸室内管のメンバーは私のやりたい事を100%理解してくれ、
今回のプログラムも私たちが目指す音楽に到達したと思います。
そして彼らは、素晴らしい演奏を披露してくれると信じております。
倉敷の皆様にも私が誇りに思う仲間たちの演奏を楽しんでいただければ嬉しいです。
また、早い機会に倉敷を訪れる事が出来る事を願ってやみません。
小澤征爾

小澤さんの直筆サイン

会場に貼り出されたメッセージを写真に収める人も。