ニュース 一覧へ戻る 2010/07/22 “ドイツ中学生体験リポーター” 行ってきました !! (ご報告) その4 CONCERT REPORT 「ミッション・ヴッパータール」実現の決め手は、ヴッパータールで市民が絶大なる信頼を寄せる指揮者、上岡敏之さんの存在でした。 今回の中学生派遣を快く引き受けてくれた上岡さんでしたが、結成式によせいただいたお祝いのメッセージに「我々にとりましても初めての事で、オーケストラはもとより街の多くの人たちがこの訪問を今から楽しみにしていると共に、どの様にすれば子供たちが喜んでくださるか、嬉しい悩みを抱えております。」とおっしゃっています。この「嬉しい悩み」というところにご苦労の様子がうかがえて。 という私たちも、すこし不安な思いでシュタットハレに向かったのですが、出迎えてくれた上岡さんの笑顔で、すっかり心配が吹き飛びました。 リハーサルの合間に行ったインタビューで、岡田さんと長尾くんの質問に答えて、上岡さんは次のように語っています。 ・ ヴッパータールはどんな町ですか? 文化人にとって、ヴッパータールは特別の町。川があり、山があり、森がある。数々の文化人がこの土地で生まれ育ちました。ここで文化をになう仕事ができて本当に幸せです。 ・ 日本とドイツの音楽に対する違いは 音楽が生活の中に密接に入っているかどうかにあると思います。 ・ ヴッパータール交響楽団との関係は? いっしょに仕事をして6年。もはや家族のような存在で、「曲の秘密」をいっしょに表現できる特別な関係です。 ・最後に音楽をする人にとって一番大事なことはなにか? それは、音楽をずっと好きであり続けること。 ドイツでずっと頑張ってきた上岡さんを支えてきたのは、この「音楽が好き」という思いだったに違いありません。 現在、ヴッパータール響の首席指揮者と、ザールブリュッケン市にあるザールランド州立歌劇場の音楽総監督を兼務しているため、ヴッパータールから車で週に何度も行き来する日々。さらに大学で後進の指導にも余念がない上岡さんの多忙ぶりに、いったいいつ寝る間があるのかと周りの人たちは心配顔です。どうかお体を大事にしていただきたいです。 私たちが聴いた定期公演は、日曜日のマチネコンサート。上岡さんが指揮台に立つと、会場をうめつくした市民から温かい拍手が沸きあがりました。笑顔で応える上岡さん。いざ演奏が始まると、その指揮姿はヒーローそのものです。その指揮振りを真実子さんは、次のように書いています。 ・・・そのうち、1人の人から目が離せなくなります。上岡さんです。 体全体で音楽を表現しろと言われても、あそこまでは出来ない、というくらい上岡さんの指揮は賑やかです。指揮台から落ちそうになるのは当たり前。指揮棒を両手で握り締め、上下に思い切り振ったり、ぴょんぴょんと跳ねたり・・・「のだめカンタービレ」に出てきそうなくらい、そんな楽しい指揮です。ご本人は特に指揮の勉強をしてそうなった訳ではなく、音楽を表現した結果のことだそうです。・・・ 飛び跳ねている上岡さんが目に浮びそうですね。 コンサートを終えて、近くのイタリアンレストランでインタビューを兼ねた食事会に招待していただきました。素晴らしい演奏を終え満足そうな上岡さんやメルテンスさん。そして、彼らの音楽にすっかり酔って夢心地の私たち。大興奮のうちに話が弾み、楽しいひとときを過ごすことができました。 今度倉敷に来られたときは、みなさんに瀬戸内のお魚料理に舌鼓を打っていただきたいと思っています。 次回につづく コンサート後インタビューに答える上岡さん シュタットハレ前でにこやかに出迎えてくれました。 音楽をこよなく愛する2人です。 前の記事 次の記事
「ミッション・ヴッパータール」実現の決め手は、ヴッパータールで市民が絶大なる信頼を寄せる指揮者、上岡敏之さんの存在でした。
今回の中学生派遣を快く引き受けてくれた上岡さんでしたが、結成式によせいただいたお祝いのメッセージに「我々にとりましても初めての事で、オーケストラはもとより街の多くの人たちがこの訪問を今から楽しみにしていると共に、どの様にすれば子供たちが喜んでくださるか、嬉しい悩みを抱えております。」とおっしゃっています。この「嬉しい悩み」というところにご苦労の様子がうかがえて。
という私たちも、すこし不安な思いでシュタットハレに向かったのですが、出迎えてくれた上岡さんの笑顔で、すっかり心配が吹き飛びました。
リハーサルの合間に行ったインタビューで、岡田さんと長尾くんの質問に答えて、上岡さんは次のように語っています。
・ ヴッパータールはどんな町ですか?
文化人にとって、ヴッパータールは特別の町。川があり、山があり、森がある。数々の文化人がこの土地で生まれ育ちました。ここで文化をになう仕事ができて本当に幸せです。
・ 日本とドイツの音楽に対する違いは
音楽が生活の中に密接に入っているかどうかにあると思います。
・ ヴッパータール交響楽団との関係は?
いっしょに仕事をして6年。もはや家族のような存在で、「曲の秘密」をいっしょに表現できる特別な関係です。
・最後に音楽をする人にとって一番大事なことはなにか?
それは、音楽をずっと好きであり続けること。
ドイツでずっと頑張ってきた上岡さんを支えてきたのは、この「音楽が好き」という思いだったに違いありません。
現在、ヴッパータール響の首席指揮者と、ザールブリュッケン市にあるザールランド州立歌劇場の音楽総監督を兼務しているため、ヴッパータールから車で週に何度も行き来する日々。さらに大学で後進の指導にも余念がない上岡さんの多忙ぶりに、いったいいつ寝る間があるのかと周りの人たちは心配顔です。どうかお体を大事にしていただきたいです。
私たちが聴いた定期公演は、日曜日のマチネコンサート。上岡さんが指揮台に立つと、会場をうめつくした市民から温かい拍手が沸きあがりました。笑顔で応える上岡さん。いざ演奏が始まると、その指揮姿はヒーローそのものです。その指揮振りを真実子さんは、次のように書いています。
・・・そのうち、1人の人から目が離せなくなります。上岡さんです。
体全体で音楽を表現しろと言われても、あそこまでは出来ない、というくらい上岡さんの指揮は賑やかです。指揮台から落ちそうになるのは当たり前。指揮棒を両手で握り締め、上下に思い切り振ったり、ぴょんぴょんと跳ねたり・・・「のだめカンタービレ」に出てきそうなくらい、そんな楽しい指揮です。ご本人は特に指揮の勉強をしてそうなった訳ではなく、音楽を表現した結果のことだそうです。・・・
飛び跳ねている上岡さんが目に浮びそうですね。
コンサートを終えて、近くのイタリアンレストランでインタビューを兼ねた食事会に招待していただきました。素晴らしい演奏を終え満足そうな上岡さんやメルテンスさん。そして、彼らの音楽にすっかり酔って夢心地の私たち。大興奮のうちに話が弾み、楽しいひとときを過ごすことができました。
今度倉敷に来られたときは、みなさんに瀬戸内のお魚料理に舌鼓を打っていただきたいと思っています。
次回につづく
コンサート後インタビューに答える上岡さん
シュタットハレ前でにこやかに出迎えてくれました。
音楽をこよなく愛する2人です。