ニュース 一覧へ戻る 2010/06/18 「ミッション ヴッパータール」 報告会 CONCERT REPORT 5月30日(日)くらしきコンサート事務所で行われた「ミッション ヴッパータール」報告会。お茶とケーキをいただきながら、なごやかな雰囲気で行われました。 3月19日からの5日間、ドイツ・ヴッパータール市へリポーターとして派遣された岡田真実子さんと長尾賢くんから、くらしきコンサート顧問・大原謙一郎への報告。倉敷ケーブルテレビと山陽新聞社の取材も入りました。 プロジェクトが実施された3月の時点では、中学3年生と中学1年生だった2人も、4月からそれぞれ高校1年と中学2年生に進学し、ほんの2ヶ月ほどの間に心身ともにすっかり逞しく成長したように感じられます。 渡航前は「ホストファミリーはどんな人たちだろう。うまくコミュニケーションがとれるだろうか。」と不安な気持ちでいっぱいだったとか。しかし、ホストファミリーのあたたかい人柄に触れてたちまち打ち解け、音楽一家との合奏や、ゲームで盛り上がり、楽しい2晩を過ごすことができたようです。 岡田真実子さんに今回ヴッパータールに行って一番印象に残ったことを尋ねると、その答えは、市政、市民が一体となって、文化(オーケストラ)を支援しているのを実感できたことだとか。 予算を勝ち取るため市長に直談判するという上岡氏。それを正面からきちんと受け止め、市政に反映させ、毎回コンサートに列席する市長。そしてその定期演奏会を心待ちに会場へ駆けつける市民。それらすべてがすばらしい音楽の中で一体となって、幸せな時を分かちあっている姿を目の当たりにできたことは、岡田さんにとって大きな収穫だったようです。ぜひとも倉敷にも取り入れていきたいと熱く語ってくれました。 また長尾賢くんも、市長をはじめ、市民の皆さんや、オーケストラ団員などに行ったインタビューを通じて、「市民が支える文化の力」を、強く印象づけられたそうです。 それに加えて、ホストファミリーのメルテンスさんから、「自分らしさを貫く」ドイツ人気質の素晴らしさを教えられたのだとか。 他に迎合することを良しとする風潮が強い日本で、つい見失いがちな「自分らしさ」。長尾くんの自信に満ちた応答からも、「自分らしさ」を再発見し、さらに成長したことがしっかりと見て取れました。特に渡航前から2人の取材を続けてきた倉敷ケーブルテレビの清水記者は、その成長振りに感嘆の声をあげていました。 今回、なぜレポーターとして中学生を選んだのか。その理由を大原れいこは次のように語っています。 今回のプロジェクトの大きな柱が、「インタビュー」でした。ざっと挙げてみるだけで、上岡敏之氏、コンサートマスター、チェロ主席奏者、日本人ヴィオラ奏者、ヴッパータール市長、コンサート会場へ来た市民の皆さんと、短い時間に実に多くの人々にインタビューを行いました。 2人が投げかける質問に対し、皆さん実に一生懸命、真摯に答えてくれました。まだあどけなさを残す中学生を前にして、「嘘はつけない」と、市長でさえ思ったのではないでしょうか。 特に上岡さんは、コンサートを控えての多忙な中、2日間にわたって、インタビューに答えてくれました。それは、やはり「心に曇りひとつない」彼らが相手だったからこそ実現できたことだと思うのです。 報告を受けた大原謙一郎からは、「倉敷の将来を託したいところですが、2人だけに背負わせるのはかわいそう。持ち帰った種を、それぞれの道で生かして頑張ってください。」と2人に激励の言葉をかけました。 10月16日(土)のコンサートの前々日、10月14日(木)には上岡氏が来倉、岡田さんと長尾くんも交え、倉敷ケーブルテレビの特別番組の収録が行われます。ヴッパータールでの彼らの活躍ぶりを取った映像も合わせて紹介されることになっています。どうぞご覧下さい。 一段と逞しく成長した岡田さんと長尾くん にこやかに報告に耳をかたむける大原謙一郎 2人に同行し、インタビューをビデオに収めた大原れいこ 前の記事 次の記事
5月30日(日)くらしきコンサート事務所で行われた「ミッション ヴッパータール」報告会。お茶とケーキをいただきながら、なごやかな雰囲気で行われました。
3月19日からの5日間、ドイツ・ヴッパータール市へリポーターとして派遣された岡田真実子さんと長尾賢くんから、くらしきコンサート顧問・大原謙一郎への報告。倉敷ケーブルテレビと山陽新聞社の取材も入りました。
プロジェクトが実施された3月の時点では、中学3年生と中学1年生だった2人も、4月からそれぞれ高校1年と中学2年生に進学し、ほんの2ヶ月ほどの間に心身ともにすっかり逞しく成長したように感じられます。
渡航前は「ホストファミリーはどんな人たちだろう。うまくコミュニケーションがとれるだろうか。」と不安な気持ちでいっぱいだったとか。しかし、ホストファミリーのあたたかい人柄に触れてたちまち打ち解け、音楽一家との合奏や、ゲームで盛り上がり、楽しい2晩を過ごすことができたようです。
岡田真実子さんに今回ヴッパータールに行って一番印象に残ったことを尋ねると、その答えは、市政、市民が一体となって、文化(オーケストラ)を支援しているのを実感できたことだとか。
予算を勝ち取るため市長に直談判するという上岡氏。それを正面からきちんと受け止め、市政に反映させ、毎回コンサートに列席する市長。そしてその定期演奏会を心待ちに会場へ駆けつける市民。それらすべてがすばらしい音楽の中で一体となって、幸せな時を分かちあっている姿を目の当たりにできたことは、岡田さんにとって大きな収穫だったようです。ぜひとも倉敷にも取り入れていきたいと熱く語ってくれました。
また長尾賢くんも、市長をはじめ、市民の皆さんや、オーケストラ団員などに行ったインタビューを通じて、「市民が支える文化の力」を、強く印象づけられたそうです。
それに加えて、ホストファミリーのメルテンスさんから、「自分らしさを貫く」ドイツ人気質の素晴らしさを教えられたのだとか。
他に迎合することを良しとする風潮が強い日本で、つい見失いがちな「自分らしさ」。長尾くんの自信に満ちた応答からも、「自分らしさ」を再発見し、さらに成長したことがしっかりと見て取れました。特に渡航前から2人の取材を続けてきた倉敷ケーブルテレビの清水記者は、その成長振りに感嘆の声をあげていました。
今回、なぜレポーターとして中学生を選んだのか。その理由を大原れいこは次のように語っています。
今回のプロジェクトの大きな柱が、「インタビュー」でした。ざっと挙げてみるだけで、上岡敏之氏、コンサートマスター、チェロ主席奏者、日本人ヴィオラ奏者、ヴッパータール市長、コンサート会場へ来た市民の皆さんと、短い時間に実に多くの人々にインタビューを行いました。
2人が投げかける質問に対し、皆さん実に一生懸命、真摯に答えてくれました。まだあどけなさを残す中学生を前にして、「嘘はつけない」と、市長でさえ思ったのではないでしょうか。
特に上岡さんは、コンサートを控えての多忙な中、2日間にわたって、インタビューに答えてくれました。それは、やはり「心に曇りひとつない」彼らが相手だったからこそ実現できたことだと思うのです。
報告を受けた大原謙一郎からは、「倉敷の将来を託したいところですが、2人だけに背負わせるのはかわいそう。持ち帰った種を、それぞれの道で生かして頑張ってください。」と2人に激励の言葉をかけました。
10月16日(土)のコンサートの前々日、10月14日(木)には上岡氏が来倉、岡田さんと長尾くんも交え、倉敷ケーブルテレビの特別番組の収録が行われます。ヴッパータールでの彼らの活躍ぶりを取った映像も合わせて紹介されることになっています。どうぞご覧下さい。
一段と逞しく成長した岡田さんと長尾くん
にこやかに報告に耳をかたむける大原謙一郎
2人に同行し、インタビューをビデオに収めた大原れいこ