ニュース 一覧へ戻る 2008/10/20 倉敷歳時記 その3 秋の倉敷美観地区 -屏風祭- REPORT 10月18日・19日の両日、今年も美観地区一帯で「屏風祭」がおこなわれました。 「屏風祭」は、その昔、町内の各家が通りに面した格子戸をはずし、屏風や花を飾って神社の祭に訪れた人をもてなしたもので、長く途絶えていたこの伝統をよみがえらせようと2002年、約100年ぶりに復活した行事です。 秋晴れのもと、たくさんの市民や観光客が白壁の町並みを散策し、民家や商家の玄関先で自慢の屏風や骨董、伝統工芸を見学しながら、古い家々の情趣を楽しんでいました。 美観地区に通じる商店街では、いけばなの展示もおこなわれ、花と一緒に並んで記念写真を撮る人の姿も見られました。 本町通りから一歩路地に足を踏み入れると、とたんに人混みの賑わいが消え、虫の音さえ聞こえるほどの静かなたたずまいが現れるのも、この界隈の魅力。「屏風祭」の見学コースには路地奥のお寺なども含まれているので、ちょっと横道に入って、ひと休みするのも散策の楽しみです。お線香の香りに包まれて、鶴形山の木々を抜けてくるさわやかな秋風に吹かれていると、自分だけの時間がゆっくり流れていくような、ぜいたくなひとときを味わうことができました。 見知らぬ人たちの笑顔が行き交い、和やかな語らいが町角にあふれる「屏風祭」、来年も楽しみです。 玄関を入ると、立派な屏風とお花がお出迎え くらしきコンサートの事務所前にも秋の草花が美しく 秋の陽に透けて繊細な模様が映える「倉敷天領うちわ」 前の記事 次の記事
10月18日・19日の両日、今年も美観地区一帯で「屏風祭」がおこなわれました。
「屏風祭」は、その昔、町内の各家が通りに面した格子戸をはずし、屏風や花を飾って神社の祭に訪れた人をもてなしたもので、長く途絶えていたこの伝統をよみがえらせようと2002年、約100年ぶりに復活した行事です。
秋晴れのもと、たくさんの市民や観光客が白壁の町並みを散策し、民家や商家の玄関先で自慢の屏風や骨董、伝統工芸を見学しながら、古い家々の情趣を楽しんでいました。
美観地区に通じる商店街では、いけばなの展示もおこなわれ、花と一緒に並んで記念写真を撮る人の姿も見られました。
本町通りから一歩路地に足を踏み入れると、とたんに人混みの賑わいが消え、虫の音さえ聞こえるほどの静かなたたずまいが現れるのも、この界隈の魅力。「屏風祭」の見学コースには路地奥のお寺なども含まれているので、ちょっと横道に入って、ひと休みするのも散策の楽しみです。お線香の香りに包まれて、鶴形山の木々を抜けてくるさわやかな秋風に吹かれていると、自分だけの時間がゆっくり流れていくような、ぜいたくなひとときを味わうことができました。
見知らぬ人たちの笑顔が行き交い、和やかな語らいが町角にあふれる「屏風祭」、来年も楽しみです。
玄関を入ると、立派な屏風とお花がお出迎え
くらしきコンサートの事務所前にも秋の草花が美しく
秋の陽に透けて繊細な模様が映える「倉敷天領うちわ」