くらしきコンサート

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2006/01/10

くらしきコンサートを彩る舞台花 その5

毎回、くらしきコンサートのステージに季節の花が生けられているのに目を止めた方も多いと思います。
1996年の第41回くらしきコンサート「五嶋みどり&ロバート・マクドナルド デュオ・リサイタル」より、ほぼ毎回素敵な花を生けてくださっているのは、地元「すみれ花店」の高橋洋子さんです。数々の世界的コンクールで優勝した実力をもつ高橋さんですが、音楽という芸術を脇から支え、より素晴らしい舞台作りに一役買ってくださっています。

第76回くらしきコンサート プラハ国立劇場オペラ〈スタヴォフスケー劇場〉 歌劇「フィガロの結婚」(2006年1月6日)のお花は、「白梅」と「南天」を使用しお正月の紅白を表現した作品。今回は特別にホワイエにてお客様をお出迎えいたしました。
古来より日本人に愛されてきた梅花。老成した白梅の太い幹とまっすぐ天を仰ぐ新枝からは、自然の美や生命力がみなぎっていました。しかし公演当日は雪の舞う厳寒の天候。芳香ただよわせるはずの高潔な花は蕾固く、じっと春を待っているようにも見えました。また白梅の足元には縁起木の南天が真っ赤な実をたわわにゆらし、新年を言祝ぐ会場に一層の華やぎを添えていました。

次回の作品もお楽しみに。

2006年1月6日撮影

「難を転ずる」といわれる縁起木の南天