くらしきコンサート

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2005/03/31

ベルギーから「ボンジュール!」 

桜のつぼみもふくらみ始めた3月下旬、ベルギー王立歌劇場(通称「モネ劇場」)の関係者が下見のため倉敷市民会館を訪れました。今回初来日となる同劇場は、東京のオーチャードホールでオペラ「ドン・ジョバンニ」を上演するほか、首都圏、名古屋以外では唯一倉敷でオーケストラの地方公演を行います。
というわけで春風の中、はるばるベルギーからやってきたのは楽団スタッフ、イングリット・デバッカーさん(Ingrid Debucker)とエミリー・デロームさん(Emilie Delorme)の女性2人と案内役の梶本音楽事務所、荒木晴子さんです。ちなみに会話はすべてフランス語でした。
この日彼女たちは、午前中愛知県芸術劇場を下見したあと倉敷に移動、夕方には関西国際空港から帰国という強行軍の中、わずか1時間たらずの倉敷滞在でしたが、ステージの大きさ、楽屋まわりなど丹念にチェックしていかれました。特に近年では珍しく木材が多用されたホール内部の美しさと音響の良さに感心された様子。帰り際、覚えたての日本語で「ダイジョウブ!」とにこやかに答えてくださったのが印象的でした。
また、モネ劇場の団員にとって指揮者の大野さんとはどんな存在なのかお尋ねしたところ、「マエストロ・オオノが“モネ”に来てくれたことを大変光栄に思っています。そして、今回オオノのお陰で日本ツアーを実現できたことを大変感謝しています。」とのこと。大野さんに寄せる団員の尊敬の深さがうかがえるコメントでした。
初来日への意気込みが伝わってくる今回の倉敷公演。ますます9月29日の公演が楽しみになってきました。

天井にも木材が多用されている倉敷市民会館のホール

ステージの上で図面をチェック
(左から 荒木さん、イングリッドさん、エミリーさん)

笑顔で「ダイジョウブ!」