くらしきコンサート

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2012/06/25

くらしきコンサートを彩る舞台花 その19

6月21日(木曜日)、その素晴らしい歌声で倉敷の街に衝撃を残していった「スウェーデン放送合唱団」。台風と梅雨前線の影響で外は土砂降りの雨というあいにくの天気にもかかわらず、ホール内は一陣の風が吹き抜けたような爽やかな空気に包まれました。

どこまでもクリスタルな声の響きがホール中を満たし、異空間へといざないます。中でもお客様の心をわしづかみにしたのが、ヒルボルイ作曲の「モウヲオアエエユイユエアオウム」だったようです。オーロラを音で表現した不思議な声の世界に圧倒されたお客様が、休憩時間に口々にその驚きを語り合っていたのがとても印象的でした。

今回すみれ花店の高橋洋子さんが会場に生けてくださったのは、北欧の田園風景を思わせるヤナギを主体にした舞台花です。北ヨーロッパに自生する「シルバーウイロウ」を使いたかったのですが、残念ながら日本では手に入らないとか。そこで同じヤナギ科ということで、美観地区の河畔でもおなじみの「ヤナギ」を使っています。
ヤナギの足元で彩を添えているのは、いずれも初夏を代表する花々。そのやさしい色合いが合唱団の澄んだハーモニーにぴったり合っていました。

ご来場いただいた皆様、ヤナギの枝を揺らす北欧の風を感じていただけたでしょうか。

花材は次の通りです。

ヤナギ
アジサイ(ピンク・白)
スプレー薔薇
デルフィニュウム
ホサキナナカマド
シャクヤク
マトリカリア

北欧の田園風景がそのままに!

ピンクのシャクヤクの艶やかさ。その傍らで涼しげにゆれるホサキナナカマド。