ニュース 一覧へ戻る 2012/01/16 第126回大原美術館ギャラリーコンサート ご来場ありがとうございました GALLERY CONCERT 1月14日(土)に第126回大原美術館ギャラリーコンサート「池松宏 コントラバス・リサイタル」が開催されました。アンコール曲のご紹介です。 第126回大原美術館ギャラリーコンサート 「池松宏 コントラバス・リサイタル」 出演 池松宏(コントラバス) 松川儒(ピアノ) ■日 時 2012年1月14日(土) 18時30分開演 ■会 場 大原美術館 本館2階ギャラリー ■曲 目 グリエール:2つの小品 前奏曲 ニ長調 Op.32-1 スケルツォ ト長調 Op.32-2 ショパン:チェロ・ソナタ ホ短調 〔コントラバス移調版〕 グリエール:2つの小品 間奏曲 イ長調 Op.9-1 タランテラ ニ長調 Op.9-2 フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 ■アンコール曲 岡野貞一:ふるさと 成田為三:浜辺の歌 モンティ:チャールダーシュ 新年明けての早々のギャラリーコンサートには、ニュージーランド在住のコントラバス奏者・池松宏さんが登場しました。実は池松さんは1月25日に倉敷市民会館で行われる「小澤征爾指揮/水戸室内管弦楽団」でもメンバーの一人としてご出演が決まっていて、再び倉敷へ来られることになっています。コントラバスという大きな楽器を携えての移動はかなり大変そうですが、長身の池松さんにかかると軽々と運んでいるように見えるから不思議です。 軽々といえば、演奏の様子もまさしくそのとおりで、楽器の大きさをほとんど感じさせません。まるでチェロを弾くようにピアノ椅子に座り、超絶技巧を要するショパンのチェロ・ソナタも難なく弾きこなしている様子は驚きでした。しかもコントラバスならではの低音から高音にいたるその音色の多様さ、優美さには、コントラバスという楽器の魅力をあらためて実感させてくれました。中でもやはり印象的だったのは、身体の奥にズンと響いてくる重低音の心地よさでしょうか。 アンコールで披露してくださった日本の歌では、松川さんの歌い上げるようなピアノ伴奏ともあいまってまさしく「低音の魅力」に満ちていました。 コンサート後の食事会では、意外にも池松さんは釣りが趣味という話で盛り上がりました。コントラバスケースには釣竿も入っていて、オーケストラのメンバーとしてニュージーランド国内をツアーするときは行く先々で釣りを楽しむのだとか。そういえばニュージーランドも日本もどちらも海に囲まれていて、釣り天国という共通点が。目の前に広がる海原のような豊かな響きが、池松さんのコントラバスから聴こえてくるような気がします。 オーケストラ奏者としても、ソリストとしてもこれからますます活躍されることをお祈りしています。 ♪次回ギャラリーコンサートは2012年6月6日(水) 第127回大原美術館ギャラリーコンサート 「第2回東京国際ヴィオラコンクール入賞記念ガラ・コンサート」です。 ご来場をお待ちいたしております。 池松宏さん(コントラバス)、松川儒さん(ピアノ) 終演後、控え室にて アンコール曲では、日本の歌をしっとりと演奏 「虹色」と「赤」、鮮やかな弓の毛の色にびっくり。 前の記事 次の記事
1月14日(土)に第126回大原美術館ギャラリーコンサート「池松宏 コントラバス・リサイタル」が開催されました。アンコール曲のご紹介です。
第126回大原美術館ギャラリーコンサート
「池松宏 コントラバス・リサイタル」
出演
池松宏(コントラバス)
松川儒(ピアノ)
■日 時 2012年1月14日(土) 18時30分開演
■会 場 大原美術館 本館2階ギャラリー
■曲 目
グリエール:2つの小品
前奏曲 ニ長調 Op.32-1
スケルツォ ト長調 Op.32-2
ショパン:チェロ・ソナタ ホ短調 〔コントラバス移調版〕
グリエール:2つの小品
間奏曲 イ長調 Op.9-1
タランテラ ニ長調 Op.9-2
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
■アンコール曲
岡野貞一:ふるさと
成田為三:浜辺の歌
モンティ:チャールダーシュ
新年明けての早々のギャラリーコンサートには、ニュージーランド在住のコントラバス奏者・池松宏さんが登場しました。実は池松さんは1月25日に倉敷市民会館で行われる「小澤征爾指揮/水戸室内管弦楽団」でもメンバーの一人としてご出演が決まっていて、再び倉敷へ来られることになっています。コントラバスという大きな楽器を携えての移動はかなり大変そうですが、長身の池松さんにかかると軽々と運んでいるように見えるから不思議です。
軽々といえば、演奏の様子もまさしくそのとおりで、楽器の大きさをほとんど感じさせません。まるでチェロを弾くようにピアノ椅子に座り、超絶技巧を要するショパンのチェロ・ソナタも難なく弾きこなしている様子は驚きでした。しかもコントラバスならではの低音から高音にいたるその音色の多様さ、優美さには、コントラバスという楽器の魅力をあらためて実感させてくれました。中でもやはり印象的だったのは、身体の奥にズンと響いてくる重低音の心地よさでしょうか。
アンコールで披露してくださった日本の歌では、松川さんの歌い上げるようなピアノ伴奏ともあいまってまさしく「低音の魅力」に満ちていました。
コンサート後の食事会では、意外にも池松さんは釣りが趣味という話で盛り上がりました。コントラバスケースには釣竿も入っていて、オーケストラのメンバーとしてニュージーランド国内をツアーするときは行く先々で釣りを楽しむのだとか。そういえばニュージーランドも日本もどちらも海に囲まれていて、釣り天国という共通点が。目の前に広がる海原のような豊かな響きが、池松さんのコントラバスから聴こえてくるような気がします。
オーケストラ奏者としても、ソリストとしてもこれからますます活躍されることをお祈りしています。
♪次回ギャラリーコンサートは2012年6月6日(水)
第127回大原美術館ギャラリーコンサート
「第2回東京国際ヴィオラコンクール入賞記念ガラ・コンサート」です。
ご来場をお待ちいたしております。
池松宏さん(コントラバス)、松川儒さん(ピアノ) 終演後、控え室にて
アンコール曲では、日本の歌をしっとりと演奏
「虹色」と「赤」、鮮やかな弓の毛の色にびっくり。