くらしきコンサート

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2006/11/29

くらしきコンサートを彩る舞台花 その7

毎回、くらしきコンサートのステージに季節の花が生けられているのに目を止めた方も多いと思います。
1996年の第41回くらしきコンサート「五嶋みどり&ロバート・マクドナルド デュオ・リサイタル」より、ほぼ毎回素敵な花を生けてくださっているのは、地元「すみれ花店」の高橋洋子さんです。数々の世界的コンクールで優勝した実力をもつ高橋さんですが、音楽という芸術を脇から支え、より素晴らしい舞台作りに一役買ってくださっています。

第78回くらしきコンサート「マリス・ヤンソンス指揮 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団」(2006年11月27日)の花材は、「もみじ」「柊南天」「雪柳」の紅葉した木々と合間に白いサザンカの花、黄色の「スプレーマム(菊)」で、晩秋の景色をイメージした作品。
緑から赤へ染まりゆくグラデーションは、今まさに見ごろの紅葉した秋の山々がそっくり会場に運び込まれたよう。その麓にひっそりと咲くように添えられた黄色いスプレーマムがとても愛らしく、そして雪のように真っ白なサザンカの花が冬の訪れを告げているかのようでした。

公演当日はあいにくの雨模様となりましたが、会場に深まる晩秋の風情が感じられました。次回の作品もどうぞお楽しみに。

2006年11月27日撮影

「スプレーマム」と「サザンカ」