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2017/12/16

第150回大原美術館ギャラリーコンサート ご来場ありがとうございました

12月16日(土)に第150回大原美術館ギャラリーコンサート「聖夜の贈り物 フランス歌曲の夕べ ~中世の歌から「枯れ葉」まで~」が開催されました。アンコール曲のご紹介です。

第150回大原美術館ギャラリーコンサート
「聖夜の贈り物 フランス歌曲の夕べ ~中世の歌から「枯れ葉」まで~」

出演
小林真理 (メゾソプラノ)
福井麻衣 (ハープ)

■日 時  2017年12月16日(土) 18時30分開演

■会 場  大原美術館 本館2階ギャラリー

■曲 目
ギョーム・ド・マショー:美しい貴婦人
ギョーム・デュファイ:汝に喜びを与えたもう
ギョーム・デュファイ:奮い立ち祭典を祝いたもう(←訳題が変更されました)
ウスタッシュ・ド・クロワ:我が麗しの君よ君の心が
フランスのノエルの歌:
プロヴァンスのクリスマス(17世紀)
田舎の天使たち
アダムのクリスマス
3人の東の博士の行進
グノーのアヴェ・マリア
聖なる御子がお生まれになった
* * * * *
ガブリエル・フォーレ:水のほとり / 漁師の歌 / 月の光
モーリス・ラヴェル:2つのヘブライ民謡   カデッシュ / 永遠の謎
マルセル・トル二エ:庭師の手紙
フランシス・プーランク:ギターに寄せて / トレアドール
ジョゼフ・コスマ:枯れ葉 / 私ってこんな女の子
ジャック・ブレル:マドレーヌ

■アンコール曲
ラヴェル:天国の美しい3羽の鳥

 

クリスマスを間近に控えた今回のギャラリーコンサートは、歌とハープ、という珍しい組み合わせで、中世から現代までのフランス歌曲、そしてフランスのクリスマス・ソングをお楽しみいただきました。
フランス語の響きのみならず、ラヴェル作品では、古代アラム語の祈りの歌やユダヤ民謡をもとにした歌曲もあり、優美なハープの音色とともに、美しい異国情趣に包まれたひとときでした。
あたたかい包容力に満ちた小林さんの歌声が主人公としてドラマを紡ぐ傍らで、福井さんのハープも、単なる伴奏ではなく、もう一人の語り部のように雄弁に歌の世界のイマジネーションを広げていく演奏が印象的。古来――竪琴が吟遊詩人の楽器だった時代から――この天上的な弦の音色と人の声はとても相性が良かったことに改めて思いを致し、いま私たちも、遠い国のいにしえの人々と変わらない心で歌に耳を傾けているのかもしれない…と、不思議な感慨を覚えたことでした。

当夜は日中の雨でいっそう冷え込みが増しましたが、県外遠来のお客様もあり、皆様お寒い中ご来場いただきまして誠にありがとうございました。
どうぞ素敵なクリスマスを、そして、良いお年をお迎え下さいますように…

 

♪次回ギャラリーコンサートは2018年4月7日(土)
第151回大原美術館ギャラリーコンサート
「郷古 廉(ごうこ・すなお)ベートーヴェン ヴァィオリン・ソナタ全曲演奏会 Vol.2」です。
2017年から3年にわたって春のギャラリーコンサートでお届けする、郷古さんのベートーヴェン・シリーズ第2回。ご期待下さい。

アンコールに応えてラヴェルの歌曲を歌う小林さんと、ハープの福井さん。

黒色のシルエットがモダンな印象のハープ。