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2013/10/15

第133回大原美術館ギャラリーコンサート ご来場ありがとうございました

10月12日(土)に第133回大原美術館ギャラリーコンサート「フォルクハルト・シュトイデ ヴァイオリン・リサイタル」が開催されました。アンコール曲のご紹介です。

第133回大原美術館ギャラリーコンサート
「フォルクハルト・シュトイデ ヴァイオリン・リサイタル」

出演
フォルクハルト・シュトイデ(ヴァイオリン)
三輪 郁(ピアノ)

■日 時  2013年10月12日(土) 18時30分開演

■会 場  大原美術館 本館2階ギャラリー

■曲 目
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 K.306
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ ト長調 op.30-3
クライスラー:ウィーン奇想曲
クライスラー:ラ・ジターナ(ジプシーの女)
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ
ラヴェル:ツィガーヌ

■アンコール曲
クライスラー:愛の悲しみ
クライスラー:ウィーン小行進曲

10月とも思えない日中の暑さがやわらぎ、秋らしい涼風が吹き始めた夕刻の大原美術館正門前には、リサイタルの開場を待つ長蛇の列――この日の演奏者は、ウィーン・フィルのコンサートマスターのひとり、フォルクハルト・シュトイデさん。
間近に超一流の音色を聴く期待と興奮が、満場の客席の熱気となってステージを包んだ一夜となりました。

シュトイデさんは開場1時間前に到着というハードなスケジュールの疲れも見せず、1曲目から圧倒的な響きでお客様を釘づけに。モーツァルト、ベートーヴェンと続く演奏が、まるで真新しい音楽を聴くような新鮮さと刺激にあふれ、“前半戦”が終わった休憩時間には、「ケタ違いの音だねぇ」と目を丸くしてスタッフに声をかけていかれる方もあったほどでした。
後半は雰囲気を変えて、ヴァイオリンの多彩な音色が満載の選曲です。
ウィーン出身のクライスラーの小品、さらにラヴェルで聴かせた超絶技巧の数々は、まさにヴィルトゥオーゾの腕の見せどころです。三輪さんのピアノとの掛け合いが絶妙で、軽妙洒脱なムードもたっぷり楽しませてくれました。

次の公演のため慌ただしく倉敷をあとにした多忙なシュトイデさん。今度はぜひゆっくり過ごしていただきたいものです。
いつかまた、夢のようなヴァイオリンのひとときが訪れますように――

♪次回ギャラリーコンサートは2014年2月15日(土)
第134回大原美術館ギャラリーコンサート
「ホルショフスキ・トリオ」です。
ご来場をお待ちいたしております。

フォルクハルト・シュトイデ

盛大な拍手を受けて、アンコールはクライスラー。
終演後のギャラリーは、美しいヴァイオリンの余韻が名画に溶けこんでいるように見えました。