ニュース 一覧へ戻る 2017/10/05 くらしきコンサートを彩る舞台花 その29 CONCERT 毎回、くらしきコンサートのステージに季節の花が生けられているのに目を留めた方も多いと思います。 1996年より、20年余りにわたって毎回素敵な花を生けてくださっているのは、地元「すみれ花店」の高橋洋子さんです。数々の世界的コンクールで優勝した実力をもつ高橋さんですが、音楽という芸術を脇から支え、より素晴らしい舞台作りに一役買ってくださっています。 秋を迎え、涼やかで澄んだ空気が心地よい夕べ、第102回くらしきコンサート「ピョートル・アンデルシェフスキ ピアノ・リサイタル」(2017年10月3日)が開催されました。舞台下手には、シンプルに紅葉と白いコスモスが生けこまれています。 まだ緑を残しながらも葉先が赤く染まり始めた紅葉、その間に可憐に咲く白いコスモスは、アンデルシェフスキをイメージして選ばれました。 ポーランドで生まれ、その後のイギリスでの華々しい活躍、彼の生き方と音楽に対する入念な準備、心意気。それらに思いを馳せると、コスモスの優しく繊細な姿と、一方で驚くほどたくましいその茎がアンデルシェフスキの姿と重なってくるようです。 プログラムの後半、ヤナーチェクからバッハへ切れ目なく曲が続くと、どこまでも澄んで輝く美しいピアノの音とともに、不思議な幻想の世界に惹きこまれていきます。圧倒的なアンデルシェフスキの世界に酔いしれる一夜となりました。 その傍らにたたずむ紅葉とコスモス。今回のプログラム冊子の「おわりに」にもありますように、外の自然から切り離されている四角いコンサートホールの空間に「自然の風」を感じ取っていただけましたら幸いです。 次回の作品もお楽しみに。 今回の花材は次のとおりです。 紅葉 コスモス 前の記事 次の記事
毎回、くらしきコンサートのステージに季節の花が生けられているのに目を留めた方も多いと思います。
1996年より、20年余りにわたって毎回素敵な花を生けてくださっているのは、地元「すみれ花店」の高橋洋子さんです。数々の世界的コンクールで優勝した実力をもつ高橋さんですが、音楽という芸術を脇から支え、より素晴らしい舞台作りに一役買ってくださっています。
秋を迎え、涼やかで澄んだ空気が心地よい夕べ、第102回くらしきコンサート「ピョートル・アンデルシェフスキ ピアノ・リサイタル」(2017年10月3日)が開催されました。舞台下手には、シンプルに紅葉と白いコスモスが生けこまれています。
まだ緑を残しながらも葉先が赤く染まり始めた紅葉、その間に可憐に咲く白いコスモスは、アンデルシェフスキをイメージして選ばれました。
ポーランドで生まれ、その後のイギリスでの華々しい活躍、彼の生き方と音楽に対する入念な準備、心意気。それらに思いを馳せると、コスモスの優しく繊細な姿と、一方で驚くほどたくましいその茎がアンデルシェフスキの姿と重なってくるようです。
プログラムの後半、ヤナーチェクからバッハへ切れ目なく曲が続くと、どこまでも澄んで輝く美しいピアノの音とともに、不思議な幻想の世界に惹きこまれていきます。圧倒的なアンデルシェフスキの世界に酔いしれる一夜となりました。
その傍らにたたずむ紅葉とコスモス。今回のプログラム冊子の「おわりに」にもありますように、外の自然から切り離されている四角いコンサートホールの空間に「自然の風」を感じ取っていただけましたら幸いです。
次回の作品もお楽しみに。
今回の花材は次のとおりです。
紅葉
コスモス