倉敷特別公演
五嶋みどり ヴァイオリン・リサイタル ~ 神々の息吹に誘われて ~ イェヴァ・ヨコバヴィチューテ(ピアノ)
2019年10月6日(日)14時 ※13:15~プレ・イベント(トーク)
■会 場
倉敷市芸文館
■プログラム
ブラームス:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ断章 スケルツォ ハ短調
ドビュッシー(ハイフェッツ編):亜麻色の髪の乙女
フォーレ: ヴァイオリン・ソナタ 第1番 イ長調 Op. 13
フォーレ:3つの歌より「ゆりかご」Op. 23-1
ドビュッシー: ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ト短調
ブラームス: ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第3番 ニ短調Op.108
※演奏者の都合により曲目・曲順は変更になる可能性もございます。あらかじめご了承ください。
■入場料(全席指定)
- SS:12,000円
- S:9,000円
- A:7,000円
学生:1,000円〔小学生~25歳までの学生:当日指定・前売のみ限定50〕
※くらしきコンサートでは、お電話・ご来社ともに1回の申込につきチケットは2枚まで。(オンライン受付は中止)
◎車いすを使用される方は、ホール所定の専用スペースでご鑑賞いただきます。希望される方は、くらしきコンサートまでお知らせください。入場料として、本公演ではA相当7,000円を申し受けます。ただし、S席・A席を購入された方が車いすで来場された場合、A券との差額をご返金することはできませんので、あらかじめご了承ください。
※本公演の学生券は「郷土の中高校生にクラシック音楽をプレゼントする会」のご協賛により助成をいただいております。
■座席イメージ図(879席)
※座席表は倉敷市芸文館HPよりご覧下さい。
※ご入場は小学生以上の方とさせていただきます。
※お子様のお膝の上でのご鑑賞はご遠慮いただいております。必ずお1人様1枚チケットをお求めください。
※当日は会場に託児所をご用意いたします。
五嶋みどり
Midori
©Timothy Greenfield-Sanders
弱冠11歳でニューヨーク・フィルと共演し衝撃的なデビューを果たして以来、五嶋みどりは35年以上にわたり、精密とまで言われる演奏技術に裏付けされた繊細かつ優美な演奏スタイルで聴衆の心を掴み、これまで指揮者ではバーンスタイン、アバド、メータ、小澤、ラトル、ヤンソンス、エッシェンバッハ、器楽奏者ではスターン、ズッカーマン、ヨーヨー・マ、オーケストラではベルリン・フィル、ウィーン・フィル、パリ管、コンセルトヘボウ管をはじめ世界の著名な音楽家と共演を重ねている。また音楽界の将来を見据え、委嘱プロジェクトや未開のレパートリーの紹介などの啓発も精力的に行っている。
多忙なコンサート活動だけにとどまることなく、1992年にコミュニティー・エンゲージメント活動を目的として、非営利団体「Midori&Friends」(ニューヨーク)と認定NPO法人ミュージック・シェアリング(旧みどり教育財団東京オフィス)の設立を皮切りに、常に時代や社会のニーズを先取りしながら、音楽家による社会貢献のロールモデルを自ら体現し、“本物の音楽”の力の限界に挑み続けている。またミュージック・シェアリングの活動のひとつであるICEP(International Community Engagement Program)を通じ、世界各地で文化外交を積極的に推し進め、2007年からは国連ピース・メッセンジャーとして、貧困、平和、環境、教育、女性問題など国連が掲げる多種多様な課題にも熱心に取り組み、2012年には世界経済フォーラム(ダボス会議)よりクリスタル賞を受賞した。
現在、米国カーティス音楽院で教鞭を執るほか、過去14年間ハイフェッツ・チェアを務めた南カリフォルニア大学ソーントン音楽学校をはじめ北京中央音楽学院、上海音楽院など世界の主要音楽院や夏期講習のマスタークラスなどで後進の指導にも余念がない。
録音はソニー・クラシカル、ONDINE、ONYXよりリリース。ソリストとして参加した「パウル・ヒンデミット作品集」は第56回グラミー賞最優秀クラシック・コンペンディアム賞(2013年)を受賞。
使用楽器はグァルネリ・デル・ジェス「エクス・フーベルマン」(1734年作)。
〔五嶋みどり公式サイト〕
イェヴァ・ヨコバヴィチューテ
Ieva Jokubaviciute
『洗練された音楽性と深い洞察力、有無を言わせぬ技術で聴衆の心を掴む芸術家』(ニューヨーク・タイムズ紙)などと称賛されるピアニスト、イェヴァ・ヨコバヴィチューテは、フランス、シカゴ、ニューヨーク、フィラデルフィア、リトアニアなどで行ったドビュッシー、ヤナーチェク、スクリャービン、ベルク、シェーンベルクの20世紀初頭の作品だけを取り上げた意欲的なリサイタルが注目を集め、欧米各地で高い評価を得ている。現代作品にも積極的に取り組み、アメリカ議会図書館とトロント王立音楽院においてカイヤ・サーリアホの委嘱作品の初演も行った。
室内楽にも熱心で、マールボロ、シュレスヴィヒ・ホルシュタインなど世界中の主要な音楽祭に定期的に出演。2009年には自身のピアノ・トリオ 「Trio Cavatina」がナウムブルク・コンクールで優勝。翌年、ニューヨークのカーネギーホールおよびサンフランシスコのハープスト劇場でのデビュー以降、アメリカ国内において影響力を持つトリオとして知られている。また、特筆すべきオーケストラとの共演としては、ラヴィニア音楽祭でのジェームズ・コンロン指揮シカゴ交響楽団が挙げられる。
録音は、アルバン・ベルクの代表曲であるピアノ・ソナタとジャチント・シェルシ、ロス・リー・フィニーらによるベルクへのオマージュ作品(初録音)に光を当てた「Alban Berg Tribute」(2010年)などをリリース。
リトアニア出身。フィラデルフィアのカーティス音楽院とニューヨークのマネス音楽院で学び、シーモア・リプキンやリチャード・グードに師事。2006年には若き演奏家の成長を支援するロンドンのボルレッティ=ブイトーニ財団のフェローシップに選ばれた。2015年よりヴァージニア州ウィンチェスターのシェナンドー大学音楽院で准教授を務める。
この公演は終了しました
世界的ヴァイオリニスト、五嶋みどりさんが今秋、日本の4つのまちで、リサイタルをおこないます。
那覇市、長野市、出雲市、そして、倉敷。
みどりさんが歴史や文化、風土などにインスパイアされた各地の会場で、
お客さまと、音楽を通じて、ともに新しい発見、感動を分かち合うコンサートです。
みどりさんから、演奏会に寄せてメッセージをいただきました。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
私は幼いころから本の虫で、慣れ親しんだ京都を舞台とした森鴎外著の「高瀬舟」は、解釈+アレンジ、五嶋みどり、で今も鮮明にあらすじを思い出します。
成人してから、倉敷でコンサートがあると知ってまず、芸術的らしい、モノクロの写真集を開きますと、美観地区の倉敷川は、そのまま高瀬川に重なりました。ところが、スケジュールの合間に訪れた時、それは殆ど私の錯覚に近かったことを柔らかな風が教えてくれたのです。
音楽にも色々なジャンルがあり、その中の小さな“クラシック”畑でも、時代や場所〔歴史的背景〕又、作曲家の人生、に思いを馳せ、何度もオーディオで知り尽くした曲をライブで聴いてみると、会場全員に課された留まることのないケミストリーで、新鮮な発見に繋がることもあるでしょう。今回はドイツ、フランスを拠点とした作曲家の作品から、似て非なるもの、その対岸にありながら心揺さぶる曲を選んでみました。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
ライブ会場でこそ生まれる音楽の喜びを、みどりさんの演奏で、心ゆくまでご堪能ください。