第73回くらしきコンサート
エレーヌ・グリモー ピアノ・リサイタル
2005年6月30日(木)19時(開場18時30分)
■会 場
倉敷市芸文館
■プログラム
ショパン :舟歌 嬰へ長調 作品60
ショパン :子守唄 変二長調 作品57
ショパン :ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 作品35
* * *
ラフマニノフ :ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 作品36
※演奏者の都合により曲目・曲順は変更になる可能性もございます。あらかじめご了承ください。
■入場料(全席指定)
- A:6,000円
- B:4,000円
学生:1,000円〔小学生~25歳までの学生:当日指定・前売のみ限定50〕
◎車いすを使用される方は、ホール所定の専用スペースでご鑑賞いただきます。希望される方は、くらしきコンサートまでお知らせください。入場料として、本公演ではB相当4,000円を申し受けます。ただし、S席・A席を購入された方が車いすで来場された場合、B券との差額をご返金することはできませんので、あらかじめご了承ください。
※本公演の学生券は「郷土の中高校生にクラシック音楽をプレゼントする会」のご協賛により助成をいただいております。
■座席イメージ図(879席)
※座席表は倉敷市芸文館HPよりご覧下さい。
※ご入場は小学生以上の方とさせていただきます。
※お子様のお膝の上でのご鑑賞はご遠慮いただいております。必ずお1人様1枚チケットをお求めください。
※当日は会場に託児所をご用意いたします。
エレーヌ・グリモー
1969年フランスのエクサン・プロヴァンス生まれ。
地元の音楽院で学び始め、マルセイユでピエール・バルビゼに師事。13歳でパリ国立音楽院に入学し、ジャック・ルヴィエに師事。
1987年レオン・フライシャーのマスタークラスを受講したのを機に、ピアニストとして本格的な自立を目指すようになる。この年は、パリ管弦楽団音楽監督のピエール・ヴォズリンスキーの招きで、カンヌのMIDEM(ヨーロッパ最大の音楽見本市)に登場したのを皮切りに、パリでデビュー・リサイタル、またダニエル・バレンボイム指揮でパリ管弦楽団と競演するなど、グリモーのキャリアにとって一大転機の年になり、以降、世界一流のオーケストラや指揮者と相次いで共演するようになった。リサイタル活動もヨーロッパ、北米、日本など活発におこない、各地の音楽祭にも多数参加。特にギドン・クレーメルが主宰するロッケンハウス音楽祭の常連で、クレーメルやアルゲリッチと度々共演している。
レコーディングデビューは15歳で、デンオンに『ラフマニノフ作品集』を録音。”フランスの妖精”とうたわれた美少女の、力強くも感性豊かな演奏をおさめたアルバムは、フランスでディスク大賞を受賞した。その後、エラート、テルデックからもリリース。2002年からはドイツ・グラモフォンと専属契約を結び、移籍第1弾の『クレド』では、彼女の新境地が意欲的に打ち出されている。
2000年フランス「音楽のヴィクトワール賞」年間最優秀ソリストにノミネート。2002年1月フランス文化省より芸術勲章オフィシエに叙せられた。
多忙な音楽活動と平行して、1999年ニューヨーク郊外に野生狼の保護施設「ウルフ・センター」を設立、環境問題にも取り組んでいる。幼い頃から友人や学校になじめず孤独に苦しんだ彼女が、音楽によって「表現」を手にし、さらに狼との運命的な出会いを通じて精神の調和を獲得していく半生をつづった自伝『野生のしらべ』(日本語版はランダムハウス講談社より刊行)は、フランスでベストセラーとなっている。
この公演は終了しました
13歳でパリ国立音楽院に入学し、15歳でデビュー。フランスの美貌の天才ピアニストとして注目を集めたグリモーは、華やかなキャリアの一方で、幼い頃から自分が誰からも理解されないという孤独に苦しみ、強迫性障害、ひきこもりなどを経験しました。
そんな彼女の人生を一転させた出来事 – それが、アメリカでの野生狼との出会いでした。人間に恐れられ、虐げられてきた彼らの孤高の魂に触発されたグリモーは、狼の保護施設を設立し、環境問題にも取り組むようになります。
狼との出会いによって自らの孤独を乗り越え、進むべき道を見出したピアニストが、今、音楽で伝えようとするものとは。近年フランスでベストセラーになった自叙伝「野生のしらべ」(日本語版はランダムハウス講談社より発売中)でも話題のグリモー、その鮮やかなピアニズムをご堪能下さい。