くらしきコンサート

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第74回くらしきコンサート ヴィンチェンツォ・ラ・スコーラ テノール・リサイタル ニコラ・ルイゾッティ(ピアノ)

この公演は終了しました

3大テノール〈後〉のスターは誰だ
20世紀の終わり頃からいわゆる”ポスト3大テノール”の歌い手たちが世界中で注目を集めるようになりました。彼ら人気テノールの多くが40代にさしかかり、いよいよ歌手としての黄金期を迎えます。そんなたくさんの綺羅星(スター)の中からこの夏は、パヴァロッティに見出されたシチリア島生まれのイタリアン・テノール、ラ・スコーラのステージをお届けいたします。まぶしい太陽と潮風の子守歌、まるで地中海の風景を呼び起こすような清々しい歌声で、欧米ではとても人気の高いオペラ歌手です。素朴なシチリア人気質がのぞく朗らかで軽妙な歌いまわしから一転してうっとりと酔わせる愛のささやき、ときには劇場風の壮大な絶唱-
彼がリサイタルで繰り広げる歌物語は一篇の美しい詩のように奥行きがあり、ときには映画のクライマックスのように人々の心を激しくときめかせます。
一方、伴奏をつとめるのは、近年大活躍のオペラ指揮者ルイゾッティ。ラ・スコーラ同様、あのスカラ座を経て世界へ躍進しました。オペラを知り尽くしたこの指揮者はピアノ1台でその場をオペラハウスに変えてしまう魔術師です。
なお今回の来日ソロ・リサイタルはくらしきコンサートのお客様だけに贈る特別企画です。「歌のロマン」を贅沢に味わう真夏の夜の夢をお楽しみください。

公演情報

第74回くらしきコンサート

ヴィンチェンツォ・ラ・スコーラ テノール・リサイタル ニコラ・ルイゾッティ(ピアノ)

2005年7月25日(月)19時(開場18時30分)

■会 場

倉敷市民会館

■プログラム

プッチーニ : 妙なる調和 ~歌劇『トスカ』より
星は光りぬ ~同上
誰も寝てはならぬ ~歌劇『トゥーランドット』より
トスティ : 理想の人
セレナータ
デ・クルティス : 帰れソレントへ
ララ : グラナダ
レオンカヴァッロ : 衣裳をつけろ ~歌劇『道化師』より

※演奏者の都合により曲目・曲順は変更になる可能性もございます。あらかじめご了承ください。

■入場料(全席指定)

  • S:7,000円
  • A:5,000円
  • B:3,000円

学生:1,000円〔小学生~25歳までの学生:当日指定・前売のみ限定〕

◎車いすを使用される方は、ホール所定の専用スペースでご鑑賞いただきます。希望される方は、くらしきコンサートまでお知らせください。入場料として、本公演ではB相当3,000円を申し受けます。ただし、S席・A席を購入された方が車いすで来場された場合、B券との差額をご返金することはできませんので、あらかじめご了承ください。

※本公演の学生券は「郷土の中高校生にクラシック音楽をプレゼントする会」のご協賛により助成をいただいております。

■座席イメージ図(1996席)

※座席表は倉敷市民会館HPよりご覧下さい。

※ご入場は小学生以上の方とさせていただきます。

※お子様のお膝の上でのご鑑賞はご遠慮いただいております。必ずお1人様1枚チケットをお求めください。

※当日は会場に託児所をご用意いたします。

プロフィール

ヴィンチェンツォ・ラ・スコーラ (テノール)
Vincenzo La Scola

1958年イタリア・シチリア島のパレルモ生まれ。79年「プッチーニ・フェスティバル」に出演していたルチア-ノ・パヴァロッティと対面、その推薦により彼の師でもあるアリゴ・ポーラのもとで本格的に声楽を学び始める。
82年「ヴェルディの声」国際コンクールでツィリア-ニ賞を受賞し、ヴェルディの歌劇『十字軍のロンバルディア人』のオロンテを歌ってオペラデビュー。この時オロンテ役の指導を仰いだ、名テナーのカルロ・ベルゴンツィにも師事するようになる。85年ブリュッセルのモネ劇場(ベルギー王立歌劇場)でドニゼッティ『愛の妙薬』のネモリーノを歌い、高い評価を得て話題に。そのネモリーノ役で88年ミラノ・スカラ座にデビュー、国際的なキャリアをスタートさせた。そこで、指揮者リッカルド・ムーティーの目にとまり、ツアー公演に参加、95年のスカラ座日本公演ではヴェルディ『椿姫』のアルフレード役に抜擢された。98年、ローマ-法王ヨハネ・パウロ2世の臨席によるヴァチカンのクリスマス・コンサートに出演。99年はイタリアを代表するポップス・シンガー、クリフ・リチャードのコンサートに全19回ゲスト出演。2000年には、イタリアのオペラ雑誌「L´Opera」より“ベスト・テノール2000”のタイトルを授与。ウィーン国立歌劇場、メトロポリタン歌劇場、ボローニャ歌劇場など世界の主要歌劇場で活躍し、ムーティー、メーター、シャイ-、アバド、アーノンクールといった一流指揮者と共演を重ねている。近年はプッチーニ『ラ・ボエーム』のロドルフォ、同『トスカ』のカヴァラドッシ、ヴェルディ『アイ-ダ』のラダメスといった役にも挑戦して成功をおさめており、〈日本におけるイタリア2001年〉の一環でおこなわれた「プッチーニ・フェスティバル」日本公演の『蝶々夫人』では、初めてピンカートンを歌って、イタリアの国家的事業のハイライトに名を連ねた。2003年の来日で歌ったベッリーニ『ノルマ』の舞台はハイビジョン収録によるDVDがリリースされ、また昨年の来日では、チョン・ミュンフン指揮のビゼー『カルメン』でドン・ホセを歌い、ドラマティックな歌唱でイタリアン・テノールの魅力をいかんなく発揮して喝采を浴びた。

ニコラ・ルイゾッティ(ピアノ)
Nicola Luisotti

近年人気上昇中のイタリア気鋭のオペラ指揮者。今回はピアニストとして共演する。1961年トスカーナ地方のヴィアレッジョ生まれ。12歳から故郷の教会でオルガンと合唱の指揮を担当。
ボッケリーニ音楽院で作曲・ピアノ・トランペット・声楽・指揮を学んだ後、スカラ座の指揮スタッフとしてムーティとマゼ-ルの副指揮者を務め、その後ヴェネツィアの名門フェニーチェ歌劇場で合唱指揮を務める。99年サレルノのヴェルディ劇場の音楽監督に就任。2002年にスカラ座、03年にパリ・バスティーユ歌劇場、04年にバイエルン州立歌劇場と次々に鮮烈なデビューを飾り、06年にはメトロポリタン歌劇場デビューも決まっている。日本では昨年、サントリーホールのホール・オペラ『トスカ』で絶賛され、イタリア・オペラ指揮の伝統的な方法論をふまえつつ独自の音楽的表現を追求する姿勢を高く評価された。