くらしきコンサート

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第76回くらしきコンサート モーツァルト生誕250年記念 プラハ国立劇場オペラ 歌劇「フィガロの結婚」全4幕

この公演は終了しました

2006年はモーツァルト生誕250年。
くらしきコンサートではその記念すべき年の初めにあたり、彼の傑作オペラ「フィガロの結婚」をお届けすることになりました。
1786年にウィーンで初演された『フィガロ』はその年末プラハで上演されるや大ヒットし、プラハに招かれたモーツァルトが市民の熱狂に驚いて、<ここではフィガロの話でもちきり、人々の口ずさむ歌も口笛も、すべてフィガロだ>と感激の手紙をしたためたほどでした。今回は、モーツァルト自身がこのオペラを指揮した歴史的な劇場が、まさにその「フィガロの結婚」をたずさえてやってきます。
プラハ国立劇場オペラの主要歌劇場であるスタヴォフスケー劇場は“モーツァルト劇場”とも呼ばれ、モーツァルト作品の上演において200年以上にわたる栄光の伝統をもっています。劇場の規模、舞台と客席の一体感も、モーツァルトが生きた時代の“ジングシュピール(歌芝居)”の香りを残している、いわばチェコの国宝のような存在です。
スター歌手を集めるような大劇場のような派手な趣向はないかもしれませんが、モーツァルトをこよなく愛する情熱とともに、市民が心から共感できる笑いや涙の感情が200年前と変わらず息づいています。
貴族階級への痛烈な風刺でもある「フィガロ」がウィーンで早々に打ち切られるという憂き目にあった窮地のモーツァルトを救い、その音楽を誰よりも愛したのがプラハであり、この劇場でした。まさに相思相愛ともいうべき強い絆で結ばれた正真正銘の「フィガロ」がここにあります。

世界中でモーツァルトが響く幸福な1年。
みなさまの幸多き年をお祈りして、この心躍るオペラ・ブッファ(喜歌劇)をお贈りいたします。

公演情報

第76回くらしきコンサート

モーツァルト生誕250年記念 プラハ国立劇場オペラ 歌劇「フィガロの結婚」全4幕

2006年1月6日(金)18時30分(開場18時)

■会 場

倉敷市民会館

■プログラム

モーツァルト作曲
歌劇「フィガロの結婚」K.492
[全4幕/原語上演・字幕付き]
[休憩1回・上演時間約3時間10分]

※演奏者の都合により曲目・曲順は変更になる可能性もございます。あらかじめご了承ください。

■入場料(全席指定)

  • S:15,000円
  • A:12,000円
  • B:9,000円
  • C:6,000円
  • D:4,000円

学生:1,000円〔小学生~25歳までの学生:当日指定・前売のみ限定100〕

◎車いすを使用される方は、ホール所定の専用スペースでご鑑賞いただきます。希望される方は、くらしきコンサートまでお知らせください。入場料として、本公演ではB相当9,000円を申し受けます。ただし、S席・A席を購入された方が車いすで来場された場合、B券との差額をご返金することはできませんので、あらかじめご了承ください。

※本公演の学生券は「郷土の中高校生にクラシック音楽をプレゼントする会」のご協賛により助成をいただいております。

■座席イメージ図(1828席/1996席 ※本公演はステージを通常よりも拡張しています。)

※座席表は倉敷市民会館HPよりご覧下さい。

※ご入場は小学生以上の方とさせていただきます。

※お子様のお膝の上でのご鑑賞はご遠慮いただいております。必ずお1人様1枚チケットをお求めください。

※当日は会場に託児所をご用意いたします。

プロフィール

スタヴォフスケー劇場

「プラハ国立劇場」は、オペラ・バレエ・演劇を複数の会場で実施している劇場組織です。その中でも最古の歴史と伝統を誇るスタヴォフスケー劇場は、モーツァルト自身がここで指揮して以来、彼の歌劇がすべて上演されており、映画「アマデウス」のオペラシーンにも登場するなど、今もプラハ市民から“モーツァルト劇場”の愛称で親しまれています。スタヴォフスケー劇場は1783年に完成。オープン3年後に上演された「フィガロの結婚」が大フィーバーを巻き起こし、劇場支配人はその熱狂ぶりをぜひ見に来てほしいとモーツァルトをプラハに招きました。1787年、モーツァルトは市民の熱烈な歓迎を受け、同劇場で自ら「フィガロ」を指揮。その成功を機に新作オペラを依頼され、同年秋にプラハを再訪問したモーツァルトが、この劇場で本人の指揮により初演したのが「ドン・ジョヴァンニ」でした。その後、プラハの芸術文化を支える中心的劇場として、ウェーバー、マーラー、ワーグナーなど多くの巨匠を迎えて発展を遂げました。
1991年、8年を費やして改装されたスタヴォフスケー劇場は、モーツァルト没後200年を記念した新演出の「ドン・ジョヴァンニ」を上演。さらに「魔笛」(1993年)、「フィガロの結婚」(1994年)と現代感覚あふれた新演出版を次々に発表し、話題を呼んできました。モーツァルト作品を200年以上も上演しているだけに、古典的な舞台から前衛的な演出までさまざまなプロダクションを生み出してきましたが、今回は劇場がもっとも自信をもっているオーソドックスな演出で、生誕250年記念の日本公演に臨みます。