第83回くらしきコンサート
鈴木雅明指揮 バッハ・コレギウム・ジャパン
2009年6月5日(金)19時(開場18時30分)
■会 場
倉敷市芸文館
■プログラム
J.S.バッハ/モテット全曲 :
主に向かいて新しき歌をうたえ BWV 225
イエスよ、わが喜び BWV 227
来ませ、イエスよ、来ませ BWV 229
他、全6曲
※演奏者の都合により曲目・曲順は変更になる可能性もございます。あらかじめご了承ください。
■入場料(全席指定)
- A:6,000円
- B:4,000円
学生:1,000円〔小学生~25歳までの学生:当日指定・前売のみ限定100〕
◎車いすを使用される方は、ホール所定の専用スペースでご鑑賞いただきます。希望される方は、くらしきコンサートまでお知らせください。入場料として、本公演ではB相当4,000円を申し受けます。ただし、S席・A席を購入された方が車いすで来場された場合、B券との差額をご返金することはできませんので、あらかじめご了承ください。
※本公演の学生券は「郷土の中高校生にクラシック音楽をプレゼントする会」のご協賛により助成をいただいております。
■座席イメージ図(879席)
※座席表は倉敷市芸文館HPよりご覧下さい。
※ご入場は小学生以上の方とさせていただきます。
※お子様のお膝の上でのご鑑賞はご遠慮いただいております。必ずお1人様1枚チケットをお求めください。
※当日は会場に託児所をご用意いたします。
バッハ・コレギウム・ジャパン(合唱&管弦楽)
Bach Collegium Japan, chorus & orchestra
日本を代表するオルガン・チェンバロ奏者の鈴木雅明が、第一線で活躍するオリジナル楽器のスペシャリストを擁して1990年に結成したオーケストラと合唱団。特にJ.S.バッハの宗教作品を中心としたバロック音楽の理想的な上演を目指し、オーケストラは可能な限りオリジナル楽器を用いた当時の演奏スタイルを手本としている。J.S.バッハの教会カンタータ・シリーズを軸に、東京・神戸での定期演奏会をはじめ全国各地でも公演をおこない、近年はヘンデルやメンデルスゾーンなどの合唱作品やバロック・オペラなどにも積極的に取り組んでいる。
海外公演も多く、2003年アメリカ・デビュー、2005年ドイツ、2006年アメリカ再演およびヨーロッパ公演 (5ヵ国10都市)、2007年ドイツ「ヨーロッパ教会音楽祭」「アンスバッハ・バッハ週間」、イギリス「BBCプロムス」出演など、ますます国際的な評価を高めている。2008年11月には再びヨーロッパ・ツアー(7ヵ国11都市)をおこない、各地で絶賛を博した。
録音はスウェーデンBISレーベルより声楽を中心に70点近いCDがリリースされ、国内外で受賞多数。中でも『J.S.バッハ/教会カンタータ全曲録音シリーズ』は世界的に注目を集め、2002年「BBCミュージック・マガジン」創刊10周年誌で“過去10年のトップテン・ディスク”に選ばれて、<文化のグローバル化の尊敬すべき最も創造的な例>と評される。『ミサ曲ロ短調』は2007年度レコード・アカデミー大賞(声楽部門)と年間大賞銀賞などを受賞。
第29回(1999年度)モービル音楽賞、第24回(2000年度)音楽之友社賞受賞。
鈴木 雅明(指揮)
Masaaki Suzuki, conductor
神戸出身。12歳から教会のオルガニストを務める。東京芸術大学作曲科で矢代秋雄氏に、同大学院オルガン科では広野嗣雄氏に師事、鍋島元子氏主宰の古楽研究会でチェンバロを学ぶ。1979年よりアムステルダム・スウェーリンク音楽院においてチェンバロをトン・コープマン、オルガンをピート・ケー各氏に学び、チェンバロとオルガンのソリスト・ディプロマを得て卒業。ドイツ・デュイスブルク音楽大学講師、神戸松蔭女子学院大学助教授を経て、東京芸術大学でオルガンとチェンバロの指導にあたる。オルガン・チェンバロ奏者として『J.S.バッハ/オルガン名曲集』『J.S.バッハ/チェンバロ作品全曲シリーズ』など多くの録音があり、国内外で活躍する一方、90年からは「バッハ・コレギウム・ジャパン」を結成、同音楽監督・指揮者として活動を始める。
海外への客演では、アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック、オランダ・バッハ協会、シアトル交響楽団との共演や、イギリス・オールドバラ音楽祭への出演、またコレギウム・ヴォカーレ・ゲント&フライブルク・バロック・オーケストラとのヨーロッパ・ツアーで成功をおさめ、2008年にはブリテン・シンフォニアを指揮したストラヴィンスキー・プログラムが地元メディアで絶賛されるなど、指揮者としても活躍の場を広げている。
第29回モービル音楽賞、第23回(1999年度)井植文化賞、第24回音楽之友社賞、第42回(2001年度)毎日芸術賞など受賞多数。2001年ドイツ連邦共和国より「功労勲章功労十字小綬章」授与。現在、東京芸術大学教授、神戸松蔭女子学院大学客員教授。
野々下 由香里(ソプラノ)
Yukari Nonoshita, Soprano
東京芸術大学声楽科を首席で卒業、同大学院修了。関西フランス音楽コンクール、第4回日仏声楽コンクールともに第1位入賞。1989年「フィガロの結婚」ケルビーノ役でレンヌ歌劇場にデビュー。数々の国際声楽コンクールに入賞し、帰国後、中世から現代まで幅広いレパートリーで活躍。近年はバッハ・コレギウム・ジャパンのソリストとして国内外の公演・録音に参加。2005年3月にはオランダ・バッハ協会に招かれ、オランダ各地での受難曲公演で、ペーター・コーイらとともにソリストを務めた。2002年より東京芸術大学古楽科准教授。
ダミアン・ギヨン(カウンターテナー)
Damien Guillon, Countertenor
1989年、ブルターニュの聖歌隊学校でソプラノとして歌い始める。1998~2001年、ヴェルサイユ・バロック音楽センター合唱団でハワード・クルック、ジェローム・コレアらに師事し、古楽唱法を究めた。2004年バーゼル・スコラ・カントールムに入学、声楽と並行してオルガンを学び、またブーローニュ=ビヤンクール・アカデミーでは通奏低音とチェンバロでプルミエ・プリを得た。ソロとオペラの双方で公演し、これまで著名な指揮者のもとで、ルネサンス歌曲からバロック・オペラやオラトリオまで幅広いレパートリーを歌っている。
水越 啓(テノール)
Satoshi Mizukoshi, Tenor
東京芸術大学声楽科卒業、同大学院古楽科修了。現在、デン・ハーグ王立音楽院(オランダ)に在学。現在、日本では主にバッハ・コレギウム・ジャパンのソロ・アンサンブルメンバーとして、またヨーロッパではオランダを中心にベルギー、フランス、イギリス等ヨーロッパ各地で活動を展開している。
ドミニク・ヴェルナー(バス)
Dominik Worner, Bass
シュトゥットガルトで教会音楽、フライブルクで音楽学とチェンバロを学ぶ。スイスでもヤーコプ・シュテンプフリに声楽とオルガンを学びディプロマを獲得。ペーター・コーイにはバロック演奏を学んだ。2002年ライプツィヒ国際バッハ・コンクールで優勝、ライプツィヒ・バロック・オーケストラ特別賞獲得。コレギウム・ヴォカーレ・ゲント、ベルリン古楽アカデミー、バンベルク交響楽団、ブレーメン室内管弦楽団などと共演し、多くの音楽祭に参加。バッハ・コレギウム・ジャパンとは2005年以来共演を重ね、2007年ドイツにおける『マタイ受難曲』の歌唱は「深遠なバス」と絶賛された。
この公演は終了しました
宗教音楽やバロックはあまり聴かないけれど、この演奏団体は以前からなんとなく気になっていた、という方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。
バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)。
ラテン語で仲間を意味する「コレギウム」の名のもとに、バッハを愛する演奏家たちの情熱が結集した、世界的にもレベルの高い古楽器と声楽のアンサンブルです。
オルガン・チェンバロ奏者の鈴木雅明さんが音楽監督・指揮を務めるBCJは、日本のバッハ演奏において群を抜く存在として知られ、1990年の結成以来、多くの聴衆を魅了してきました。
古楽器によるバロックの音色へのこだわり。ドイツ語の語感を生かした合唱の表現力。
鈴木さんのバッハ研究と指導が見事に結実した成果は海外公演でも絶賛され、2000年のバッハ・イヤーでは世界各地の音楽祭でハイライトを飾る名演を残しています。
教会音楽の本格的な生演奏を初めてBCJで聴き、バッハとはこんなに気持ちのよいものだったかと驚かれる例は少なくありません。
ポピュラー音楽やジャズなどに数多くアレンジされてきたバッハ作品は本来、人々の心をゆさぶる美しい旋律の宝庫。通好みの難しい音楽と思い込んでいる人ほどある日突然ハマってしまうのが、時代を越えて愛されてきたバッハの不思議なパワーなのです。
倉敷初登場となる今回の公演は、“声楽のシンフォニー”とも評される合唱作品「モテット」です。
往時の響きを現代によみがえらせる彼らの壮麗なハーモニーに抱かれ、バッハとの新しい出会いをお楽しみいただければ幸いです。