第90回くらしきコンサート
小澤征爾指揮 水戸室内管弦楽団 ソリスト/宮田 大(チェロ)
2012年1月25日(水)19時(開場18時30分)
■会 場
倉敷市民会館
■プログラム
モーツァルト : ディヴェルティメント ニ長調 K.136(125a)
ハイドン : チェロ協奏曲 第1番 ハ長調 Hob.Ⅶb-1 〔チェロ独奏:宮田 大〕
* * *
モーツァルト : 交響曲 第35番 ニ長調 K.385 「ハフナー」
※演奏者の都合により曲目・曲順は変更になる可能性もございます。あらかじめご了承ください。
■入場料(全席指定)
- S:12,000円
- A:10,000円
- B:8,000円
学生:1,000円〔小学生~25歳までの学生:当日指定・前売のみ限定100〕
◎車いすを使用される方は、ホール所定の専用スペースでご鑑賞いただきます。希望される方は、くらしきコンサートまでお知らせください。入場料として、本公演ではB相当8,000円を申し受けます。ただし、S席・A席を購入された方が車いすで来場された場合、B券との差額をご返金することはできませんので、あらかじめご了承ください。
※本公演の学生券は「郷土の中高校生にクラシック音楽をプレゼントする会」のご協賛により助成をいただいております。
■座席イメージ図(1974席)
※座席表は倉敷市民会館HPよりご覧下さい。
※ご入場は小学生以上の方とさせていただきます。
※お子様のお膝の上でのご鑑賞はご遠慮いただいております。必ずお1人様1枚チケットをお求めください。
※当日は会場に託児所をご用意いたします。
小澤征爾(指揮)
Seiji Ozawa
1935年、中国のシャンヤン(旧・奉天)生まれ。幼い頃からピアノを学び、桐朋学園で斎藤秀雄に指揮を学んだ。
1959年にフランスのブザンソン国際青年指揮者コンクールで第1位を獲得。ヘルベルト・フォン・カラヤンに師事した後、1961/62年のシーズンには、レナード・バーンスタインのもとでニューヨーク・フィルハーモニックの副指揮者を務めた。トロント交響楽団、サンフランシスコ交響楽団の音楽監督を務めた後、1973年から2002年までボストン交響楽団の音楽監督、2002年から2010年までウィーン国立歌劇場の音楽監督を務めた。
また、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ミラノ・スカラ座、パリ・オペラ座などにもたびたび客演し、世界的指揮者として活躍。1992年からサイトウ・キネン・フェスティバル松本、2000年から若い音楽家の教育を主目的とした小澤征爾音楽塾を開催するなど、活動の幅はさらに広がりを見せている。
2008年、文化勲章を受章。2010年、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団より「名誉団員」の称号を授与される。
2011年、第23回高松宮殿下記念世界文化賞を受賞。
水戸室内管弦楽団では1990年の創立以来音楽顧問を務め、プログラムの編成やメンバーの選定など楽団の運営に深く携わっている。
宮田 大(チェロ)
Dai Miyata
1986年、栃木県宇都宮市生まれ。9歳より出場したすべてのコンクールで第1位入賞を果たし、2009年、チェロ部門の国際音楽コンクールの最高峰といわれる第9回ロストロポーヴィチ国際チェロコンクールで、日本人として初の優勝を成し遂げ、脚光を浴びる。桐朋学園音楽部門特待生を受け、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコースを首席で卒業。2009年、ジュネーブ音楽院卒業。
16歳の時に小澤征爾指揮で協奏曲を演奏した後、サイトウ・キネン室内楽勉強会、小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクト、サイトウ・キネン・オーケストラ、水戸室内管弦楽団に積極的に参加する。
これまでにチェロを宮田豊、倉田澄子に、室内楽を東京クヮルテット、原田禎夫、原田幸一郎、加藤知子、今井信子、リチャード・ヤング、ガボール・タカーチ=ナジに師事する。現在は、クロンベルク・アカデミーでフランス・ヘルメルソンに師事し、国内外でソロ活動を活発におこなっている。初めてのアルバム「FIRST」を、N&Fレーベルより12月5日リリース。
水戸室内管弦楽団
Mito Chamber Orchestra
1990年、水戸芸術館の専属楽団として、館長・吉田秀和の提唱により誕生した。日本を代表する指揮者である小澤征爾が、音楽顧問、指揮者としてその運営にあたっている。メンバーは、ソリストとして、またオーケストラの首席奏者として世界的な活躍を続ける26名の日本人音楽家および3名の外国人音楽家たち。水戸芸術館コンサートホールATMで開催される定期演奏会は、小澤征爾指揮による演奏会、客演指揮者による演奏会、ソリストを迎えての演奏会、指揮者を置かずメンバーのみのアンサンブルによる演奏会の4つの柱を基本に構成されている。
これまでに82回の水戸芸術館での定期演奏会、東京・サントリーホールや大阪・フェスティバルホールなど日本各地での館外公演、3回のヨーロッパ公演などをおこない、世界有数の室内管弦楽団との評価を確立した。
録音・映像は、ソニークラシカル、フィリップスからCD9枚、NHKエンタープライズからブルーレイ/DVD1枚が発売され、いずれも高い評価を受けている。
この公演は終了しました
マエストロ小澤征爾さんの闘病、そして楽団本拠地の被災。
それぞれが、多くの困難に直面した日々でした。
しかし、その胸にはいつも音楽が、復活への決意と希望の光が灯り続けていました。
水戸室内管弦楽団は、小澤さんが音楽顧問をつとめる水戸芸術館の専属オーケストラです。
館長・吉田秀和氏の提唱で誕生したこの楽団を創設当初から育ててきた小澤さんにとって、水戸室内管弦楽団は室内アンサンブルの理想を形にする大切な存在であり続けています。
長年世界で培った小澤さんの理念を、選び抜かれた演奏家たちが体現するプロ集団であり、ヨーロッパ・ツアーの成功で国際的な評価も獲得してきました。
小澤さんは2010年のがん手術後、慎重に国内外で指揮を重ね、いよいよ本格的な復帰に臨もうとしています。
そして2011年1月の水戸室内管弦楽団定期演奏会で予定されていたチェロの宮田大さん(第89回くらしきコンサートに続く登場)との共演が、小澤さん降板により先送りされて、今回その幻のプログラムが改めて復活することになりました。
未来へ向かって若い世代につながれていく音楽の命の輝きを、この貴重な機会に、ぜひみなさまの手で受けとめていただきたいと願っております。
2012年新春、再生への門出となる美しい音楽の一夜を、どうぞ、ご一緒に――
最後になりましたが、この度、本公演開催にご協力いただいた倉敷市文化振興財団に、この場をお借りして心より感謝申し上げます。