くらしきコンサート

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第92回くらしきコンサート カメラータ・ザルツブルク ハンスイェルク・シェレンベルガー(指揮・オーボエ) ソリスト/小菅 優(ピアノ)

この公演は終了しました

モーツァルトの故郷ザルツブルクの街で60年の歴史を刻んできたカメラータ・ザルツブルク
その始まりはモーツァルテウム音楽大学の学長・教授・学生という名門師弟の絆が育んだ室内オーケストラでした。
その後、学外からも個性あふれる才能が集まるようになってからは、音楽そのもので結ばれた精鋭集団として躍進を続けています。
彼らは長年、指揮者やソリストに国際的な音楽家をたびたび招き、全員が熱い心を通わせながら、アンサンブルの瑞々しい生命力を追求してきました。
今回の来日公演は、彼らのその生命力の源泉となっているオール・モーツァルト・プログラム。誰もが親しめる極めつきの名曲が勢ぞろいする注目のステージです。

その名誉ある共演者に選ばれたのは、カラヤンやアバド時代のベルリン・フィルで首席オーボエ奏者を務め、現在は指揮者・ソリストとして活躍中の名手ハンスイェルク・シェレンベルガー。そして、ヨーロッパで高い評価を得ているピアニスト小菅 優です。(小菅さんは、くらしきコンサート4年ぶりの再登場)
特に、ザルツブルクで学んだモーツァルテウム出身の小菅さんにとって、母校の誇りであるカメラータ・ザルツブルクとの演奏は心躍るものにちがいありません。
一方シェレンベルガー氏は昨年、日本への格別の想いから震災復興チャリティを提案し、小菅さんがその呼びかけに賛同、東京で初共演のデュオ・リサイタルをおこないました。
縁あって再び日本で同じ舞台に立つ2人、今回は“カメラータ”(志を共にする仲間たち)の輪に加わり、ザルツブルクが生んだモーツァルトの音楽をあざやかに彩ります。

いくつもの時代を経てますます輝くモーツァルトの美しさは、日本人の胸に今、新鮮な響きと希望を運び、さらに新しく輝くことでしょう。
秋の深まる中、モーツァルトの世界に息づく幸せを心ゆくまでお楽しみいただけますように――

公演情報

第92回くらしきコンサート

カメラータ・ザルツブルク ハンスイェルク・シェレンベルガー(指揮・オーボエ) ソリスト/小菅 優(ピアノ)

2012年11月6日(火)19時(開場18時30分)

■会 場

倉敷市民会館

■プログラム

モーツァルト : 歌劇「フィガロの結婚」 K.492 序曲
ピアノ協奏曲 第26番 ニ長調 K.537 「戴冠式」 〔ピアノ独奏:小菅 優〕
* * * * *
モーツァルト : オーボエ協奏曲 ハ長調 K.314(285d) 〔オーボエ独奏:ハンスイェルク・シェレンベルガー〕
交響曲 第40番 ト短調 K.550

※演奏者の都合により曲目・曲順は変更になる可能性もございます。あらかじめご了承ください。

■入場料(全席指定)

  • S:7,000円
  • A:6,000円
  • B:5,000円

学生:1,000円〔小学生~25歳までの学生:当日指定・前売のみ限定100〕

◎車いすを使用される方は、ホール所定の専用スペースでご鑑賞いただきます。希望される方は、くらしきコンサートまでお知らせください。入場料として、本公演ではB相当5,000円を申し受けます。ただし、S席・A席を購入された方が車いすで来場された場合、B券との差額をご返金することはできませんので、あらかじめご了承ください。

※本公演の学生券は「郷土の中高校生にクラシック音楽をプレゼントする会」のご協賛により助成をいただいております。

■座席イメージ図(1974席)

※座席表は倉敷市民会館HPよりご覧下さい。

※ご入場は小学生以上の方とさせていただきます。

※お子様のお膝の上でのご鑑賞はご遠慮いただいております。必ずお1人様1枚チケットをお求めください。

※当日は会場に託児所をご用意いたします。

プロフィール

カメラータ・ザルツブルク
Camerata Salzburg

1952年、モーツァルテウム音楽大学の学長でもあった指揮者ベルンハルト・パウムガルトナーにより、同大学の教授と学生をメンバーとして創立。1959年にパウムガルトナーがザルツブルク音楽祭の総裁に就任してからは活動を内外に広げ、モーツァルトの初期の作品や全集など数多くのレコーディングもおこなった。
1978年、ハンガリー人の名ヴァイオリニストでモーツァルテウムのヴァイオリン科教授シャンドール・ヴェーグが芸術監督に就任。ヴェーグが亡くなった1997年から2006年まで、サー・ロジャー・ノリントンが首席指揮者を務め、これまでのモーツァルテウムでの師弟関係によるアンサンブルを改めて、独立した室内オーケストラとして楽団を発展させることに成功した。ノリントンはその後、桂冠指揮者となり、2007年から2009年までは、ヴァイオリニストで指揮者のレオニダス・カヴァコスが芸術監督を務めた。
現在、メンバーは20ヵ国以上の国籍からなり、それぞれ互いの文化を反映しながら、音楽というひとつの言葉で全員が団結している。年間約80回の演奏会を開催。国際的に活躍する多くの演奏家たちが、カメラータ・ザルツブルクの招きに喜んで応え、各国ツアーで緊密な共演を重ねている。
また、ホームタウンのザルツブルクで毎年1月におこなわれている「モーツァルト週間(Mozartwoche)」や、夏のザルツブルク音楽祭への出演、カメラータ・ザルツブルクが独自に開催する音楽祭「Begegnung」ほか、ザルツブルクでの定期演奏会シリーズ、ウィーンのコンツェルトハウスでのシリーズなど、彼らの演奏は常に大きな期待と注目を集め、人々を魅了し続けている。

ハンスイェルク・シェレンベルガー(指揮・オーボエ)
Hansjorg Schellenberger, Conductor / Oboe

1948年ミュンヘン生まれ。13歳からオーボエを始め、17歳の時にドイツの音楽コンクールで1位となり、奨学生としてアメリカの国際ミュージックキャンプに参加。その後ミュンヘンとデトモルトでオーボエ、指揮法、数学を学ぶ。1971年ケルン放送交響楽団のオーボエ奏者となり、1972年、ドイツ公共放送連盟(ARD)主催のミュンヘン国際コンクールで入賞。1977年からカラヤン指揮のベルリン・フィルにエキストラとして参加し、1980年1月から2001年夏までベルリン・フィルのソロ・オーボエ奏者を務めた。ベルリン・フィル退団で30年間のオーケストラ活動に終止符を打ち、現在は指揮者、ソリストの仕事をメインにおこなっている。
これまでにソリストとして、カラヤン、ジュリーニ、アバド、ムーティ、レヴァインなど著名な指揮者と共演。室内楽奏者としては、ウィーンとベルリンの主要オーケストラで活躍する管楽器奏者の木管五重奏団「アンサンブル・ウィーン=ベルリン」を中心に、多彩な活動を展開している。
1991年にベルリン・フィルのメンバーによる室内オーケストラ「ハイドン・アンサンブル・ベルリン」を設立し、芸術監督を務めるほか、1994年から始めた指揮活動では、エルサレム交響楽団、フィレンツェ歌劇場管弦楽団、ムニシパッド・マドリード管弦楽団、ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ管弦楽団、ローマ・サンタチェチーリア管弦楽団、ザールブリュッケン放送交響楽団、カメラータ・ザルツブルク、グラナダ交響楽団、トルコ国立交響楽団、日本ではNHK交響楽団、日本フィル、東京フィル、関西フィル、札幌交響楽団などを指揮。2012/13年シーズンから、グラナダ交響楽団の首席客演指揮者に就任する。
CD録音は50枚以上にのぼり、1997年からは、自身が設立したCDレーベル“カンパネーラ・ムジカ”において積極的な制作をおこなっている。

小菅 優(ピアノ)
Yu Kosuge, Piano

高度なテクニックと美しい音色、若々しい感性と深い楽曲理解で最も注目を浴びている若手ピアニストの一人。2000年にドイツ最大の音楽評論誌「フォノ・フォルム」より、ショパンの練習曲全曲録音に5つ星が与えられた。9歳より演奏活動を開始し、その足跡はヨーロッパ、米国、日本など年に40カ所以上に及ぶ。2005年ニューヨークのカーネギーホールで、翌06年には、ザルツブルク音楽祭でそれぞれリサイタル・デビューをおこない、大成功を収めた。
これまでにドミトリエフ、デュトワ、小澤、大植、ノリントン、オラモ等の指揮でベルリン響、フランクフルト放送響、シュトゥットガルト放送響、ハノーファー北ドイツ放送フィル、サンクトペテルブルク響、フィンランド放送響等と共演。ザルツブルクをはじめラインガウ、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン等の国際音楽祭にも出演し、着実に活躍の場を広げている。2010年ザルツブルク音楽祭で、イーヴォ・ポゴレリッチの代役としてフィリップ・ヘレヴェッヘ指揮カメラータ・ザルツブルクと共演し、絶賛を博した。また、東京、大阪でベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会(全8回)をスタート。
録音は、最新盤の「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集第1巻『出発』」を含む10枚のCDをソニーより、他レーベルからも多数リリースしている。
2002年第13回新日鉄音楽賞、2004年アメリカ・ワシントン賞、2004年第8回ホテルオークラ音楽賞、2004年第17回出光音楽賞を受賞。