くらしきコンサート

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第98回くらしきコンサート 上岡敏之指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団

この公演は終了しました

2014年12月、新日本フィルハーモニー交響楽団(以下NJP)の記者会見が開かれ、2016年9月から、新しく音楽監督を迎えることが発表されました。
次期音楽監督に就任するのは、長年ドイツで活躍している指揮者上岡敏之さん。ヨーロッパのオペラの現場で体得した「音楽の底力」というものを知り尽くしている人です。
両者の初共演は2009年のR.シュトラウス・プログラム。その後、12年(ヴェルディ「レクイエム」)、14年(シベリウス4番/ベートーヴェン「田園」)と共演を重ねてきました。
「母国で初めてオーケストラの音楽監督というポストをいただき、光栄で嬉しく思います」と会見で語り、最初に振った時から、この楽団との“運命的な出会い”を感じたという上岡さん。
「大切なのは人に感動を与えることができるオーケストラになること。一音を聴いただけで“NJP”とわかるオーケストラを目指したい」。

各所で新しいリーダーを戴く楽団の躍進が注目されている現在、指揮台から熱い音となってほとばしる“上岡マジック”は、オーケストラのパワーをさらなる次元へ引き上げて、日本の音楽シーンを大いに刺激してくれるに違いありません。
本格始動に先駆け、サントリーホールでのお披露目に続き、倉敷でも特別公演を開催いたします。
音楽の高みに向かう新生コンビの門出となるステージ、どうぞ注目してお楽しみ下さい。

公演情報

第98回くらしきコンサート

上岡敏之指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団

2016年3月17日(木)19時(開場18時30分)

■会 場

倉敷市民会館

■プログラム

シューベルト:交響曲 第1番 ニ長調 D82
マーラー:交響曲 第1番 ニ長調 「巨人」

※演奏者の都合により曲目・曲順は変更になる可能性もございます。あらかじめご了承ください。

■入場料(全席指定)

  • S:7,000円
  • A:6,000円
  • B:5,000円
  • C:4,000円

学生:1,000円〔小学生~25歳までの学生:当日指定・前売のみ限定100〕

◎車いすを使用される方は、ホール所定の専用スペースでご鑑賞いただきます。希望される方は、くらしきコンサートまでお知らせください。入場料として、本公演ではB相当5,000円を申し受けます。ただし、S席・A席を購入された方が車いすで来場された場合、B券との差額をご返金することはできませんので、あらかじめご了承ください。

※本公演の学生券は「郷土の中高校生にクラシック音楽をプレゼントする会」のご協賛により助成をいただいております。

■座席イメージ図(1974席)

※座席表は倉敷市民会館HPよりご覧下さい。

※ご入場は小学生以上の方とさせていただきます。

※お子様のお膝の上でのご鑑賞はご遠慮いただいております。必ずお1人様1枚チケットをお求めください。

※当日は会場に託児所をご用意いたします。

プロフィール

上岡敏之<新日本フィルハーモニー交響楽団 アーティスティック・アドヴァイザー>
Toshiyuki Kamioka

1960年、東京生まれ。東京藝術大学で、指揮、作曲、ピアノ、ヴァイオリンを並行して学び、1982年、安宅賞を受賞。2年後ロータリー国際奨学生として、ハンブルク音楽大学に留学し、クラウスペーター・ザイベルに指揮を師事。キール市立劇場のソロ・コレペティトール、およびカペルマイスターとして歌劇場でのキャリアをスタートさせた。1992年から1996年まではエッセンの市立アールト劇場の第一カペルマイスターを務め、その後8年間にわたり、ヴィースバーデンのヘッセン州立歌劇場の音楽総監督を務めた。1998/99年のシーズンよりヘアフォートの北西ドイツフィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者も歴任。2004年からはヴッパータール市立歌劇場音楽総監督に就任。2009年から5年間、ザールランド州立歌劇場音楽総監督に転身する際に、ヴッパータール市からの強い要請を受けてヴッパータール響の首席指揮者も兼任した。2014年シーズンよりヴッパータール市立歌劇場のインテンダント(芸術総監督)就任を機に、同歌劇場の音楽総監督に復帰。2007年および2010年には、手兵ヴッパータール響を率いて日本ツアーを行った。このコンビによるCDは、コロムビアとオクタヴィアより8枚リリースしているほか、ピアニストとしてソロ・アルバムも2枚発表している。
国内外で数多くのオーケストラに客演。2008年には新国立劇場でヴェルディ「椿姫」、日生劇場でモーツァルト「魔笛」を指揮し、オペラでも絶賛を博した。
後進の育成にも力を注いでおり、1999年から2000年までドイツ音楽協議会の指揮者フォーラムを主宰。ハンブルク音楽大学では室内楽と伴奏の講師を務め、2000/01年には、フランクフルト音楽大学のオペラクラスの代理教授を引き受けた。2004/05年の冬学期からはザールブリュッケン音楽大学の指揮科正教授の要職にある。
2002年第4回ホテルオークラ音楽賞、2007年第15回渡邊暁雄音楽基金音楽賞・特別賞、2010年第23回ミュージック・ペンクラブ賞、2014年第13回齋藤秀雄メモリアル基金賞を受賞。
2015年4月、新日本フィルハーモニー交響楽団のアーティスティック・アドバイザーに就任、2016年9月から音楽監督を務める。

新日本フィルハーモニー交響楽団
New Japan Philharmonic

1972年、指揮者・小澤征爾(1999年より桂冠名誉指揮者)のもと、楽団員による自主運営のオーケストラとして創立。1997年より墨田区に移転、すみだトリフォニーホールを活動の本拠地とし、日常の練習と公演を行うという日本初の本格的フランチャイズを導入。現在、すみだトリフォニーホールとサントリーホールで定期演奏会、特別演奏会を行うほか、地元の学校体育館や小中学校の音楽授業、各種施設を訪れるなど、地域に根ざした演奏活動も精力的に行っている。
2003年から2013年まで、音楽監督にクリスティアン・アルミンクが就任し、若手指揮者の異例の抜擢に音楽界の注目を集めた。2004年夏からは音楽家・久石譲と新プロジェクト「新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラ」を立ち上げ、高い評価と人気を得ている。このほか、小澤征爾との欧州公演(1985)、小澤征爾、故ロストロポーヴィチとの日露親善・ロシア公演(98年)、小澤征爾との日中友好30周年記念・中国公演(2002)、スペイン公演(2004)など、いずれも現地で高評を得た。
アルミンク就任以降も取り上げている演出付きコンサート・オペラの評価はたいへん高く、2006年『火刑台上のジャンヌ・ダルク』は各紙で絶賛を浴び、第3回三菱信託音楽賞奨励賞を受賞。2009年にはアルミンク指揮フランツ・シュミット作曲オラトリオ『七つの封印を有する書』で第18回三菱UFJ信託音楽賞を受賞、史上初めてオーケストラが受賞した例となった。また同2009年はハイドン没後200年にあたり、フランス・ブリュッヘン・プロデュースによる『ハイドン・プロジェクト』で第22回ミュージック・ペンクラブ音楽賞を受賞した。
2010/11シーズンより、Music Partner of NJPとしてダニエル・ハーディングが指揮者陣に加入。2011年、自身も東京で体験した「東日本大震災」のためのチャリティーコンサート(6月)は各紙で取り上げられ、熱狂的に迎えられた。また震災当日、非常事態の中で敢行された就任披露公演は、2012年にドキュメンタリー番組『3月11日のマーラー』(NHK総合テレビ)でも放送され、大きな反響を呼んだ。
2013/14シーズンより2015年8月まで、ドイツ人指揮者インゴ・メッツマッハーがConductor in Residenceとして指揮者陣に加わり、就任披露公演では『ワルキューレ』第1幕をコンサート形式で取り上げ、ヨーロッパの歌劇場で名声を博す手腕を示した。
2016年9月より、ドイツで実績を積んだ指揮者・上岡敏之が音楽監督に就任、楽団の新展開に期待が寄せられている。